ロボット物といえば異星人が襲来してくるか、近未来の軍隊が戦争してるのかのどちらかが一般的です。
「マジンガーZ」に代表されるスーパーロボットの系譜か、ガンダムに代表されるリアルロボットの系譜というやつですね。ただリアルといっても現実世界からは大きく離れていたりで、日常的とはちょっと言えない感じです。ならば現実世界+ロボットという風な、硬派なアニメ作品はないのか?
あります、それは「 機動警察パトレイバー 」です。
機動警察パトレイバーとは
「レイバー」それは産業用に開発されたロボットの総称である。
建設・土木の分野に広く普及したがレイバーによる犯罪も急増。
警視庁は特科車輌二課パトロールレイバー中隊を新設してこれに対抗した。
通称、パトレイバーの誕生である。
(ナレーション:池水 通洋 「機動警察パトレイバー」TVアニメシリーズより引用)
この公式の説明文以上に語るべきはないでしょう。警察+ロボットという地についた構図は、今なおリアルロボットの1つの極地と言われています。
またパトレイバー中隊を舞台とした刑事ドラマ風の物語も面白く、コミカルな社会派群像劇としても楽しむことが可能でしょう。
作品の魅力
なんといっても設定が面白いです。ロボットの存在する日常世界の描写は実に丁寧で、見ているだけでワクワクしてきます。レイバーはあくまで作業用、そして中隊の業務は警察活動と、他の作品にない持ち味も目新しく、今なお新鮮な気持ちで視聴できるでしょう。
またコメディ要素が強いのも特徴です。主人公である特車二課第二小隊メンバーの癖の強さに、きっと心惹かれると思いますよ。警察を舞台とした社会派ドラマとしても傑作で、犯罪とそれを生み出す社会構造との対峙などなど、そんな展開が好きな人にもぜひともオススメしたいところです!
多様なメディア展開と選べる楽しみ方
さて、1988年に発表されたパトレイバー。当時としては珍しいメディアミックスを採用した作品でした。そして、その後たくさんのシリーズが製作されていきます。その数なんとOVAシリーズ2にTVアニメシリーズ1、映画が3本に漫画が1冊! さらに現在は実写ドラマも展開中です。また多様な魅力を持ち合わせた今作はシリーズ毎に強調点が大きく異なります。そのため、広く長く楽しむことのできるコンテンツだとも言えます。どれも傑作だと言えるシリーズですので、ぜひお好きなものから見てみてみて下さい!