クジラの子らは砂上に歌う 第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」【感想コラム】

始まりました『クジラの子らは砂上に歌う』第四節。

“アパトイア”たちの大虐殺によって、あまりに多くを失った泥クジラの住人たちですが、本番は7日後。苦しい状況での選択を強いられた泥クジラの住人たちですが、長老たちの出した答えはなんとも絶望的なものでした。

第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」あらすじ

第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」あらすじ

新たな首長に任命されたスオウ。彼は長老会から、泥クジラの秘密を知らされ動揺を隠せない。かつてない泥クジラの危機に、チャクロがとった行動とは――。公式サイトより引用


“アパトイア”たちによる虐殺の悲しみから抜け出せない泥クジラの住民たち。

ですが、本番の虐殺が迫り、彼らには悲しんでいる暇はありませんでした。

首長を失った泥クジラは新たなる”泥クジラの顔”に、首長として”スオウ”が任命されます。そんな彼に与えられた”最初で最後の使命”は、”皆を誇りある死へと導くこと”。

長老会の出した答えは”泥クジラを砂の海に沈めること”、つまり、皆の殺される姿を見るくらいなら皆で死んでしまおう。ということです。

この答えに、スオウは反発するも、体内送り(投獄)にされてしまいます。

そんな中、ネリの不思議な力により、オウニ、スオウ、リコスの心を覗いた”チャクロ”は、リコスたちと共にスオウを救出に向かいます。

仲間の協力により体内のさらに奥に侵入できたチャクロたち。その先にあったものは、以前見たものに似た”不気味な生き物”と”ネリ”の姿でした。

“ネリ”とはいったい何者?

クジラの子らは砂上に歌う 第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

今まで目立った動きのなかった少女”ネリ”。

見た目は普通の少女でしたが(可愛いけど)、長老会の元にいる姿が多く描かれ、気になってはいましたが(見惚れていただけじゃないですよ)、この少女は物語のキーパーソンであるのは間違いないでしょう。

今回発揮したネリの不思議な力では、チャクロがヌースに触れた時と同じような映像が流れました。

そして、ラストにネリと共に佇んでいた”不気味な生き物”はリコスの発言から、ヌースだと思われます。

つまり、ヌースとネリの何らかの繋がりは間違いないハズ。そして、チャクロを導くような言動から、チャクロとも何かしらの繋がりがあるのではないでしょうか。

よくよく考えると、OPで目立っていたのは一種のフラグだったんですね。(いまさら気付いた・・・)

自警団リーダー”シュアン”

クジラの子らは砂上に歌う 第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

こちらも本格的に描かれ始めた、自警団リーダー”シュアン”。

不敵な笑みや、眼帯などの得体の知れなさから、悪役を連想させるキャラですが、長老たちとの繋がりもあるようで、この団長もキーパーソンの一人でしょう。

チャクロたちを見逃し、オウニとの戦いを望むところから、彼は彼なりの目的があるのかもしれません。

あまりに悪役感が強いので、まさかの味方!? なんてこともあり得るので、目が離せません。

第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」感想

クジラの子らは砂上に歌う 第四節 「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

長老たちの決断やネリの力、ラストの衝撃など、驚きとワクワクが止まらなかった今話ですが、一番見入ったシーンは、ネリの力によってサミとの本当のお別れをしたシーンでした。

二人の叶わない告白には、前回の襲撃がなかったら二人は・・・ 恐らく、これが二人の最後の邂逅と考えるとうるっと来るものがありました。

そんな、生きることを命じられた主人公・チャクロの選ぶ道が気になる所です。(MoA)

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