人を幸せにする幸福エナジー。周りから幸福エナジーを吸い取る体質で、自分はより幸せに、他人を不幸にしてしまう珍獣ホルスタイン・・・もとい、女子高生の桜市子(さくら いちこ)。
そのせいもあって、市子の周りには不幸な人ばかり。
偏った幸福エナジーバランスを是正しようと、地上へ送られてきた貧乳神にして、貧乏神の紅葉(もみじ)との戦いを描くギャグアニメ作品。
ギャグアニメと侮るなかれ、名台詞に注目せよ。
「わたしは貧乏神であって、死神じゃないのよ」
幸福エナジーを人命救助のために使う。
結果として、市子の幸福エナジーを消費させることになるので、貧乏神としてはOKでーす。
もっとも市子が幸福エナジーを奪わなければ、その人は不幸な目にあうこともないのですがね。
「ねえ、あいつ人間」
いつも紅葉や桃央(ももお)ら、貧乏神たちを自宅マンションの13階から放り出す市子。
決闘を申し込みに押しかけてきた竜胆蘭丸(りんどう らんまる♀)も、市子の幸福エナジーによってベランダから転落させた。
意気揚々としている市子に、「ねえ、あいつ人間」と指摘してやると、慌てふためくのよね。
13階から落ちて無事であるわけ・・・蘭丸は大怪我を負いながらも元気そうではないか!
市子の幸福エナジーが仕事したからかしら?
「タンスの角に足の小指をぶつけるのは、市子のせいなのですよ」
対して、市子は赤信号で止まったことすらない。
というのも、目の前の信号は全て青なのだそうだ。
笑いが止まらない市子。
これは貧乏神魂が燃えるというものです。
「突っ込めよ」
貧乏神上司の山吹(やまぶき)姐さんに、紅葉に成りすまして、代わりに定期テストを受けてもらった。
だが、山吹姐さんは身長5mの大女!
なのに、テストに夢中なのか、クラスの誰も気づかない・・・。
「このクラスに、このアニメの主人公がいるからだ」
紅葉、蘭丸と次々と転校生がやってくる。
この状況を不思議がる生徒たちも、薄々気づいていた中で・・・。
「言っちゃったよ、この人!」
物真似にも注目!
ルパン三世、ドラえもん、亀仙人、ナッパ、ケンシロウ、江戸川コナン、宗方仁、ルフィ、範馬勇次郎、エル(デスノートのほう)などなど・・・。
声優さんが果敢に声マネに挑戦している節のある場面も・・・。
モノマネがうまくなるアイテムも欲しいものです。
仲良くケンカしな
敵対関係な二人ですが、人がピンチの時は、協力します。
幸福エナジーの出し惜しみなどしません。
市子の高笑いが不快な時もあれば、爽快に感じる時もあります。
笑いとラブコメ、ハラハラドキドキもある『貧乏神が!』は、時を忘れて鑑賞できるアニメですよ。
文章:kyoei-百百太郎