『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』もっと輝きたい人に

前に私から「花咲くいろは」のTVシリーズを紹介しましたので、劇場版も合わせて推薦します。
もしTVの「花咲くいろは」を観て好きになった方や、まだ作品を観たことない方でも必ず楽しんでもらえる一本です。

『劇場版「花咲くいろは」HOME SWEET HOME』紹介

TVアニメ「花咲くいろは」の新作劇場アニメーション。2013年3月9日より作品舞台となる石川県内の4劇場で先行公開された。キャッチコピーは「私、もっと輝きたいんです……!
物語の時間軸は、ぼんぼり祭りより少し前。秋も深まるある日、ライバル旅館“福屋”の一人娘・和倉結名が喜翆荘へ女将修行にやってきた。緒花は結名の面倒に追われる合間に物置の掃除をしていると、ある一冊の日誌を見つけた…

映画はTVシリーズの合間のお話

本作は花いろのその後を描いた続編ではなく、TVシリーズの合間に起きたエピソードに位置付けられています。完結から約1年半後に公開された映画でありながら、TVシリーズが進行中だった頃の喜翠荘がそのままに再現されています。

これはTVシリーズを観てから間を置いたから味わえることだと思います。久々に落ち着けるホームに帰ってきた安心感があるんです。TVを完走した方はテンションを保ったまますぐ観ても構いません。しかし少し我慢できそうであれば、ある期間寝かせてから観ることをオススメします!

(でも、もしTVの直後に劇場版がすでにあったら…私はきっと居ても立ってもいられなかったでしょう)

皆ぼんぼってる

物語は、後に緒花の母となる皐月の視点が多く用いられます。高校時代の皐月は進路を決める時期が迫り、母・スイとの関係もピリピリ。夜のプールで憂さを晴らしていた皐月。そこで後に緒花の父・カメラマンの綾人と出会います。

本編初登場となる綾人がふわっとした雰囲気を出しています。それが緒花の父親像に不思議とピッタリくるんですよね。

緒花の父親の死因は劇中では語られません。そこは重要ではないからです。業務日誌を読んだ緒花が、昔の皐月も悩んで、迷って、恋していたことに気付く。また、高校生の皐月も綾人に恋をしたこと。だから、昔のスイが亡き父に懸命に付いていったことに気付く。

その姿は、ぼんぼって輝いているということだと。

そこに親子三代の血筋が見えるんですよね。スイ、皐月、緒花。わずか66分の映画に三人の主人公がいて、それぞれの視点の物語があるのです。
自分から見たら恥ずかしい迷う姿だって、誰かから見れば輝いている。暖かい目を持てる映画です。

「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト

最新情報をチェックしよう!