もう1つの銀河鉄道の物語
『銀河鉄道』と言えば、メーテルや鉄郎の『銀河鉄道999』が定番かもしれません。今作の『 銀河鉄道物語 』は、銀河鉄道の職員を主人公にした話です。
基本的には999と同じ世界の話なので999の車両が出てきたりもします。ですので、999を知っている人はそのシーンで少しうれしくなるかもしれません。
主人公、有紀 学たちは空間鉄道警備隊(以下SDF)という銀河鉄道を警備したり、事故が起きたときに救助に行くという任務にあたっています。そして、さまざまな困難を力を合わせて乗り込んでいくあたりが魅力的です。
理想に燃える学はときおり現実にぶつかり、また仲間と意見がぶつかったりもします。しかし、どんどんと成長していくように感じます。
「少年が大人になる」という成長を描く。これは、ある意味アニメや漫画などの最大のテーマであるかもしれません。
SDF3つの部隊
さて主人公の学たちの所属するSDFには、3つの部隊があります。
まず、学の所属する「シリウス小隊」。バランスがとれているのか様々な任務について活躍します。車両は蒸気機関車の形。
いっぽう情報収集を中心とする「スピカ小隊」。こちらは女性隊員だけで構成されていて、車両は赤い流線型のボディ。
宇宙で一番の猛者を名乗る武闘派の「ベガ小隊」、車両は緑色の機関車。
個性豊かな部隊ですが時にぶつかり合いながらも力を合わせて大きな事件を解決します。
部隊の名称におおいぬ座の「シリウス」おとめ座の「スピカ」こと座の「ベガ」と各小隊の名に星の名前が使われているあたりもささやかなところですが各小隊にあった名前かと思います。
何回見ても泣けるエピソード
「銀河鉄道物語」は何回見ても泣けるエピソードがたくさんあります。
親子の愛であったり、過去を背負った仲間であったり、とにかく何かを守ろうという意志を持った登場人物たちが毎回、私たちに感動の泪を流させてくれます。
大事な何かを守るために自らを犠牲にしたり、理想と現実と葛藤したりと一つの生き方をしめしてくれるように思います。
おわりに
何度見ても泣けると書きましたが、時をおいてまた銀河鉄道物語を見て泪を流す時に自分の成長がわかる気がします。
最初に見た時は、猪突猛進な主人公、学に感情移入していましたが、今は、バルジ隊長に感情移入して見ていたりしますが、まぁここはあえて年をとったのではなく成長したと言っておきますが、やはり10代には10代の感動の仕方、20代には20代の、30代には30代のと、それぞれの年代で違うかもしれませんが銀河鉄道物語をぜひご覧いただきたいと思います。
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