四畳半神話大系 は、主人公の「私」が、京都大学での「薔薇色のキャンパスライフ」を夢見るも、所属したサークルによって学園生活が狂わされていく物語である。

キャンパスライフで大事なこと -『四畳半神話大系』- それはサークル選び

四畳半神話大系 は、主人公の「私」が、京都大学での「薔薇色のキャンパスライフ」を夢見るも、所属したサークルによって学園生活が狂わされていく物語である。

テニスサークル『キューピット』

「黒髪の乙女達と爽やかな汗を流し、恋のラリーを打ち合うのだ。」
人と爽やかに交流する事がいかに難しいことか
ボールはまともに打ち返せない、打ち返しても帰ってこない
会話に入れない、しまいには居場所がない。

同じ境遇の男、小津と『黒いキューピット』を結成。
気付けば、他人の恋路を邪魔する活動をしていた。

映画サークル『みそぎ』

「黒髪の乙女たちが銀幕に舞う、恋のニューシネマパラダイス」

楽しく映画作ってますよという誘い文句のサークルの正体は、城ヶ崎先輩による独裁体制サークルであった。
気付けば、志を同じくする輩、小津と、城ヶ崎先輩を何とか追い落とすことに終始していた。

サイクリング同好会『ソレイユ』

競技用自転車を買うためにバイトに明け暮れる毎日。
2年ものバイトの末、ようやく購入した高額自転車を路上駐車した瞬間、撤去と称して持ち去られる。
気付けば中古屋にでも売り払われていたのであろう、2年間の汗の結晶は他人の手に渡っていた。

ソフトボールサークル『ほんわか』

部員達は常に貼り付けたような笑顔を絶やさない、いろいろと気を使ってくれる。
ほんのり交流を主活動とする、みな善人過ぎるサークル。
そんなほんわかしすぎるサークルの正体は、新興宗教団体。
先輩に誘われるままセミナーに参加するも、気付けばタイマツをもった狂信者たち追われ、闇夜の中を逃げ回っていた。

英会話サークル『ジョイングリッシュ』

頭の中で文法を整理している間に、会話に置いていかれる。
先輩のアドバイスを受け、英会話は勢いが大事と知った。
同時に物事も勢いが大事と知った、いや錯覚した。

そして三人の女性を引っ掛けることに成功した。

三人の女性とは、お酒で理性を失う歯科衛生士、素性を偽って引っ掛けた文通相手、そして城ヶ崎先輩から預かり物のラブドール。

当然、全ての関係は破綻し、気付けば自分の世界に引きこもっていた。

読書サークル『SEA』

同期の小津から古本をもらった。
女性の住所と名前が本の最後に書かれていた。
元の持ち主であろう。
思わずペンを取り、文通が始まった。

語学留学の経験、インカレサークルで英語を教えている、ヒーロー番組に出演している等々。
気を引こうとウソを書きまくった。
知性あふれる文面から、女性に対する憧れが膨らむばかり。
衝動に駆られて、住所から本人に会いにいくと、その該当の部屋から小津が出てきた。
全ては女性に成りすました小津のイタズラであった。
気付けば小津の手のひらの上で、踊らされていた。

『四畳半神話体系』にはキャンパスライフの失敗事例がいっぱい詰まっているのだ。
これから大いなる夢を持って大学生活に臨む諸君、「私は、どうしようもないアホだった」とならないために、是非見てもらいたいものである。

文章:kyouei-百百太郎

『四畳半神話大系』人生の岐路で迷っているときに踏ん切りをつけたい1本

四畳半神話大系 は、主人公の「私」が、京都大学での「薔薇色のキャンパスライフ」を夢見るも、所属したサークルによって学園生活が狂わされていく物語である。
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