アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』 あらすじ  

大規模なワンマンライブが決まり、張り切る22/7。大舞台を前に喜びをあらわにするメンバーの中、いつも通り冷静沈着、ロボットのようなあかね。 そんな彼女はなぜアイドルになろうと思ったのか?

——あかねの胸の奥に封印されているのは、故郷・北海道の大自然の記憶。幼いあかねの身に起こった生き方すら変えてしまう程の「ある事件」だった。

全ての物事を割り切るあかね

アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

ワンマンライブが決定した22/7。 キャパ3000人という初の大規模なライブに驚きを隠せない面々や、ついにここまできたと喜びを表すメンバーと相変わらずさまざまな表情を見せます。 その中でもいつもの通りに冷静なメンバーが一人。今回の主人公でもある丸山あかねである。 常に持ち歩いているというMyタイムカードを持参しています。

合理的だからという理由でタイムカードを切っているあかねちゃんですが、 ただきっちりした性格というだけでなく、「公私の区別をつけるため」とはっきりいっているように、 あかねは、

「アイドルとしての自分」 と 「アイドルじゃない時の自分」 をはっきり区別し、割り切っているのがわかります。

タイムカードを切ったとき、彼女は「アイドルじゃない時の自分」に戻るわけです。 全ての物事を割り切る彼女がアイドルを目指す理由、そして彼女の過去とは。

あかねの過去

アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

彼女の過去は9年前、北海道のアトリエから始まります。 子どもの頃のあかねはメガネもかけておらず、今のあかねとは別人のような自由で、無邪気で、天真爛漫な少女でした。

父は「芸能は感情だ!感情の爆発だ!!」と昭和の芸術家のような言葉で鼓舞し、 まさに感情を爆発させるように筆を走らせていたあかね。しかし、彼女の夢はなんと「アイドル」。 実はアイドルは、子どもの頃からの夢だったんですね。 厳格できっちりとした母親と、自由奔放主義な父親の二人に育てられたあかねですが、子どもの頃は自由気ままに過ごしていました。

ある時、山奥のアトリエに来たあかねは、母親の忠告を無視し一人で冒険し、そのまま遭難してしまう事態に発展します。 その行方不明は事件化し、3000人規模の捜索、全国でニュースとして報道されるレベルの規模にまでなってしまいます。 ――3日後。 奇跡的にも発見されたあかねでしたが、決してこの事件は美談では終わりませんでした。 このことをきっかけに夫婦仲は悪化。それをゴシップとして取り上げられてしまい、そのままあかねの過程は崩壊していきます。

あかねは全てが自分の「気まぐれで気分屋な性格が悪い」と責任を感じて、自分を責めるようになります。 全ては母親が正しく、自分が悪いと感じたあかねは、父親のようなメガネをかけ「気まぐれで気分屋」な性格を抑え込み、ロボットのような少女になってしまいます。

ロボットの涙

アニメ「 22/7 」第8話『ゆめみるロボット』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

一方で、壁からの指令で3000人規模ライブに挑む22/7。 大型ライブに緊張するメンバーを鼓舞したのは、なんと滝川みう。 1話から別人のように成長したみう…。

というか、「22/7」という作品自体がみうの成長物語なんだなというのに気づかされます。 3話以来のライブシーン。表題曲は「理解者」。 個人的にはオタクのコールはいらないと思っているのであの演出はどうかなと思いました。 そもそもリアルのライブでも「理解者」はあんなコール入らないからなにを参考にしたのだろうか…。

ライブを通じ、改めてメンバーのお互いの大事さに気付いたメンバーたち。 それは、あかねも例外ではありませんでした。 ワンマンライブで初めてのアンコールを味わい。ライブで見た景色やファンの暖かさに触れ、あかねの目に涙が溢れます。 その後のインタビューでは、アイドルになったのは運動ができるから、ライブでは心を揺さぶられていない「やるべきことをしたまで」。

と、わざと嘘をつくのも、逆に人間らしさが出ていてこれまでとは違って見えてくるのがいいですね しかし、メガネをはずして「気まぐれで気分屋」なあかねは、入浴後に腰に手を当ててフルーツ牛乳をビールのごとく流し込むという、姿を見せるも、 決してメンバーの前ではその素振りは見せることはありませんでした。

アイテムを使った演出が最高!

今回、メガネアイドル・丸山あかねちゃんにスポットを当てる回でした。 まずはタイトル「ゆめみるロボット」これは、「ゆめみる」の部分が平仮名になっているのがミソだと思っています。

ゆめみるが敢えて漢字じゃないのは、あかねちゃんの“子ども”のままの天真爛漫さを今でも持っているという表れ。 子どもっぽい無邪気な部分と、今のようなロボット的な部分をどちらも持ち合わせている、あかねちゃんを表したばっちりなタイトルですね。 タイムカードというアイテムで公私を割り切っているように、メガネというアイテムをつかってこれまでの自分と今の自分を割り切っている…という演出もいいですよね。 厳格な母親、そして自由な父親。どちらも受け継いでいるというのがすごく好きです。

そしてライブでは、めったに感情を表にださずしかも気持ちを抑え込むメガネをした状態で涙を流す。

どれだけあかねが感情を揺さぶられたのか、そしてそのあかねが涙を流すというギャップ、いろいろなことを1シーンに詰め込んだ素晴らしい演出でした。 そしてそして、恒例のキャラソン『感情無用論』。 テクノチックな音楽であかねのロボットっぽさを出しつつ、あかねの内面を歌った楽曲なんですが、この曲もめっちゃいいなあ…。 ただ、7話のジュン回が良すぎたというのもありますが…。あかねが感情を殺す理由があまりにも弱いというかちょっと急カーブすぎた気がしますね。

3000人ライブと半々で過去が描かれていたので、ちょっと唐突なストーリーになってしまったがの惜しかったなと思います。 あんだけ大々的に遭難を3日間もかけて捜索したのに、いきなり母親が発見するというのもちょっとなあと思いますし、だいたい山登りする格好じゃないでしょ…もうちょい美術設定資料を増やせよ…。あと、6話のサイコロのくだりがなんかあるのかなと思ったらなかったり…。

と、まあ細かいことを言い出すと切りがない回になってしまったかなと思います。

ちなみに、あかねちゃんが絵画をしていたは、“中の人”である声優の白沢かなえさんの特技が書道だからでしょうか。 あと普段から低い声で演じているというかなえさんは今回のロリ声をちょっと高い声をだすくらいで演じやすかったと言っていましたが、ギャップがあって最高でした…。 そして今回、別の主役と言ってもいいのではないかという滝川みう。1話の頃と比較するとかなり前向きな性格で成長が顕著に感じられる姿を見せてくれました。

「自分もアイドルも好きじゃないけど、『22/7』がすき」という言葉が印象的でしたが、ラストではついに実家から寮に越してきます。 母ちゃん大丈夫なのかともおもいますが、本気で「22/7」をやるための覚悟の表れなのでしょう。

ニコルにも「変わった?」と言われましたが、ニコルはみうに何を見たのでしょうか。あらためて、みうちゃんの成長物語にも注目ですね。

22/7 アニメ情報