アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』 あらすじ  

“壁”から出された突然の解散命令に立ち尽くすみうたち。合田すら戸惑いを見せるものの、“壁”の指令は絶対。事務所の閉鎖が決定し、22/7は解散会見を開くことに。そこで渡される会見コメント用の原稿。自分の言葉で戸惑いや悲しみを伝える事すら許されず、暗い面持ちで会見場に立つ8人。「解散は無責任」と記者たちの言葉を浴びることになるが……。

解散宣言

突然の壁からの“解散宣言”。あのジュンですら絶句してしまう出来事にメンバーからの動揺も隠せない。 結成から1年も経たずに突然の解散。かなり世間からの評価も上がってきているタイミング。突然集められ、突然解散するという行動への憤り。メンバーもこれはなにかの冗談かと持ち掛けるが…。 「壁からの指令は絶対です」これまでと同じように淡々と処理を始める合田。

そして、G.I.Pという会社自体が壁の任務を遂行するためだけにナナニジメンバーと同じように壁によって集められた存在だということが判明する しかしその後も、出演番組の降板や、事務所の解体などが着々と進んでいく。その様子を複雑な心境で眺めるメンバーたち。

ついには、解散会見が開かれる事態へと発展する。

最後の言葉すら自分たちの言葉でいえない無力さ

アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

突然の解散宣言からの解散会見に世間もざわついていた。 解散の会見にはマスコミも集まり、メンバーに向けてさまざまな質問をぶつけていく。 しかし、ナナニジメンバーたちは会見のコメントさえも“壁からの指令”で決められたコメントを読まされそれ以外の発言さえも許されない。 「やりたくないことをするために入ったんだ。やりたくないことをするのは慣れてる」そう言い聞かせるみう。

最後の言葉さえ自分の言葉で伝えられず、不本意な解散に斎藤ニコルだけは壁への反抗のように頭を下げられずに立ち尽くすのだった。 というか、なんでこんなバッシングするような会見になったのかがよくわからねーww 結果としての形だけのような解散会見は世間でさまざまな憶測を呼び、ネットは大荒れし事務所の前にはファンが押し掛けるほどの大パニックに。ものすごい影響力のあるアイドルだなしかし…。 ついには寮を追いやられたメンバーたちはそれぞれの日常へと回帰していく。

アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

都は「私たちのような”なんの目標もないアイドル”なんかすぐに忘れてしまう」と精一杯の強がり。 これまで個人個人にスポットを当ててきて、第三者視点である視聴者だけがメンバーの「アイドルになった理由」を知る事ができました。それぞれにアイドルになる目的はたしかにあった。 でも、グループとしては“ただ壁にやらされていた、集められただけの”グループだった「22/7」。

「言われたことをやった。逆らったことはない。ただもてあそばれた」そう語る絢香。

それぞれのその後

アニメ「 22/7 」第10話『さよなら、私たちの世界』【感想コラム】

画像引用元:(C) ANIME 22/7

メンバーはみな地元に帰り、アイドルになる前の自分たちに“戻った”。 すでに違う会社への移籍の話まであるというニコルはあらためて、みうにアイドルになった経緯を聞く。

10話を通して、初めて自らの過去や経緯を話したこの1シーン。めちゃくちゃ重要な気がしますね。

大人になることは、やりたくないことをやってそれに慣れていくことだと話すみうに、ニコルは「現実や壁は誰にでもある、それでもわがままに生きるべき。じゃないと“夢がない”」と語る。 最後にニコルは「あなたの大切なものってなに?」とみう問いかける。 都は大阪へ、麗華は名古屋へ、ジュンは富山へとそれぞれの地元に戻るも、それぞれのメンバーの気持ちは当然ながら不完全燃焼。 みうはネットの意見の中にバッシングだけじゃなく肯定的な意見を見てあらためて気持ちが揺らぐ。

はじめは「アイドルなんて」と言っていたみうにも、少しでも「やってよかった」という気持ちが芽生えたのだろうか…。

そして…衝撃のCパートへ。 ニコルの小学生時代…ニコルに学校にとある転校生が来る、それは幼き日の滝川みうだった。

あらためて考える“壁”の存在

「壁は絶対」。これまで全て壁の指令通りに遂行され、その度に順風満帆なアイドル活動を続けてきた22/7。 少し物語として突拍子のないことでもこのファンタジー的な“壁”という存在がいるからこその押し切ってきたストーリーである本作。

そんな壁とは結局なんなのか。物語上のすべての鍵を握るである壁の正体はいまだに明かされない。 メンバーたちが語るように「グループとしての目標はなく。ただ集められ、壁に従い、逆らわなかった」…。 逆にそれこそが解散の理由であるとしたら、壁はいつか、自分に逆らい打ち破る存在を求めていたことが正解だった…?

もしくは。「壁はこれまでの指令は全て“メンバーの乗り越えるべき指令”を与えている」と個人的には考えてきました。 メンバーそれぞれに重い過去とアイドルを目指す理由があり、これまでの活動を通してさまざまな過去のしがらみを乗り越えてきたメンバーたち。だからこそ壁は22/7を解散させた。という説…は微妙ですかね。

とにかくあと2話でこの壁の秘密はどう回収されるのか見ものです。

ニコルの過去について、「あの日の彼女たち」に伏線が!?

まずタイトル…これは1話~3話あたりのオマージュというか、掛けていることは一発でわかると思います。

1話ではあくまでみうの世界=自分の身の回りだけの世界だったことがわかるタイトルと内容でしたが、10話のタイトルは私たちという、みうにとっての世界が広がったことがわかるタイトルです。 これはあらためて「22/7」という作品 = みうの成長物語なんだとわかります。

今回は起承転結でいえば、まさしく“転”の段階ですが、Cパートはかなりの転の展開ですね。 ニコルの過去にはみうの存在が関わっていたわけです。 なぜ、みうは覚えていないのか。という疑問。 そしてニコルはみうのことを覚えているわけですが、なぜそのことを話さずにいるのか。 ニコルとみうについては、「あの日の彼女たち」で二人の絡みが見られる二つの動画があります。 

この二つを見ると、Day1では、自分が影の側いて光の側にいるみうに一歩を踏み出せない…ニコルにとっての“光”が滝川みう であることを感じさせる描写があります。 そしてDay5では、ニコルの過去について触れています。インタビューで、「子どもの頃は、引っ込み思案だった。でもそれではダメだと自分から苦手なことに挑戦するようになった」と語っています。

んん!!!?? これは…まさしく1話の滝川みうではないか!!??

果たして、ニコルの過去には一体なにがあったのでしょうか…。

22/7 アニメ情報