何者かが不穏ただならぬ雰囲気を持って海の上を渡ってデルムリン島の近くまで行き、つぶやきます。
「あの島か。こしゃくな奴め。」
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』シーズン1、エピソード4「魔王ハドラーの復活」あらすじ
ドラゴンの炎を斬れ!!
アバンはドラゴラムを使ってドラゴンになります。
ダイ「先生がドラゴンに!?」
ブラス「ドラゴラム…古代より伝わる幻の攻撃呪文じゃ。まさか使い手がおったとは。」
ダイはそれでもドラゴンになったアバンに立ち向かいます。しかし、アバンには歯が立ちません。
アバン「言ったでしょう。ドラゴンの皮膚は鉄よりも硬いと。」
ダイ「だったら、アバン流刀殺法、大地斬だ!!」
アバン「ただの剣では勝ち目はありませんよ」
アバンは炎を吐き、ダイはもろに炎を食らいます。
危険を察したゴメちゃんは、特訓をしていたポップのもとに行きます。ポップは特訓をしていたことをごまかしますが、ゴメちゃんはアバンがドラゴンになったことを伝えます。
ヒャドもろくに使えず、ドラゴンの炎をどうやって防ぐかのダイの身を案じ、走ってダイのもとに駆け付けます。
ダイは大地斬は力任せの技だ、それではドラゴンの炎と戦えないと考えます。
その時、アバンの言葉を思い出します。大地を斬り、海を斬り、空を斬る、アバン流刀殺法はこの3つの基本形によって成り立っています…
ダイは気づきます、ドラゴンの炎を斬るには海を斬る技、海波斬だと。
ダイ「アバン流刀殺法、海波斬!!」
アバンは炎を吐きます。ダイはそれを斬り、アバンを傷つけ元の姿に戻します。
ダイ「やったぜ!!」
アバン「大地斬がパワーの技なら、海波斬はスピードの技です。ここ数日の特訓でダイ君の剣はもともと備えていたパワーに加えてスピードが飛躍的に増していましたからね。」
ブラス「炎を斬るのには猛スピードの剣圧のおかげじゃな。」
ダイ「うん、海波斬は炎とか熱とか形のないものを斬る技なんだ。」
この調子なら、スペシャルハードコースの達成も夢ではない。そう言ったアバンは、ダイに傷つけられた鼻をダイの緩いヒャドで冷やしてもらいました。
魔王ハドラーがやってきた!!
その時に、地面が揺れました。何者かが魔法陣を突き進んできたのです。並の者では一歩たりとも魔法陣の中に入れないはずです。
アバン「やはり復活していたか、魔王、ハドラー。」
ハドラー「くくくっ、久しいな、勇者アバン。」
先生が勇者…ポップとダイは驚きます。
ハドラー「貴様はこの俺の野望を打ち砕き、あまつさえわが命をも奪った。あの屈辱と痛みは決して忘れん。」
アバン「お前はその数百倍に及ぶ人間の命を奪ったではないか。」
ハドラー「はっ。人間など我々魔族に比べれば家畜のような存在にすぎん。たとえ数万数億集まったところで俺の命にはつりあわんわ。」
アバン「変わらんな。いや、以前に比べれば愚劣極まりない性格になった。」
アバンは離れていなさいとダイに言います。ダイは俺も戦うといいますが、ポップに引っ張られ、岩陰に隠れます。足手まといになるからです。
魔王ハドラーとの戦い
ハドラーはイオラを放ちますが、アバンは握りつぶします。アバンは、ベギラマをぶつけます。ハドラーが断末魔の雄叫びを上げたかに思えましたが、無気味な笑い声をあげます。
ハドラー「何の真似だ、アバン、ギラとイオの呪文はこの俺の最も得意とするところだ。この程度の炎で俺を倒せるとでも思ったのか。本当のベギラマとはこういうものだ。」
ハドラーはベギラマを放ちますが、アバンは海波斬で防ぎます。しかし、ダメージは大きかったのです。ハドラーは以前に比べ、はるかに強くなっていました。
魔王だと思っていたハドラーはあるものによって以前より強大な力を与えられて復活したのです。その名は…大魔王バーン。魔界の神です。
十数年の眠りを経てよみがえったハドラーはバーンに忠誠を誓い、大魔王の片腕として魔王軍の全指揮を与えられたのです。魔王ハドラーより強い者がいるのです。
ハドラー「俺の部下になれ。そうすれば世界の半分を与えてやるぞ。」
アバン「断る。」
ハドラー「答えは変わらぬか。俺の情けが分からぬとはな。」
アバン「お前に情けなどない。もしはいと答えてもいずれは私の命を奪うだろう。それに世界の半分を与える権力があるとは思えん。大魔王の使い魔になり下がったお前にはな。」
ハドラーはこの俺が使い魔とはと怒ります。図星でした。怒ったハドラーはもはや生かしておけんとイオ系最大の呪文、イオナズンを放ちます。アバンは刀の持ち方を変え、アバンストラッシュを繰り出します。
アバンストラッシュはハドラーの胸を傷つけますが、すぐにふさがります。アバンは立ち上がれません。ダイが戦おうとしますが、ポップが止めます。アバンはダイとの特訓で並の呪文の3,4倍の魔法力を使うドラゴラムで魔法の力が残っていないのです。
ハドラーがさらに攻撃しようとしたその時、ダイがナイフをハドラーに振るいます。しかし指で止められます。ハドラーはダイを地面に何度もたたきつけます。投げ捨てられたダイをポップが助けに入ります。ハドラーに死にたくなければ引っ込んでおけと言われ、一度は引き下がりました。しかし、ハドラーの指は傷ついていました。
ハドラー「気が変わった。やはりアバンの弟子は一人たりともこの世に残しておけんわ。」
ハドラーが放ったベギラゴンがダイ達を襲います。ダイ達はやられたかに思えました。
しかしダイたちは無事でした。アバンが背中で防いだのです。
ダイ「先生!!」
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』シーズン1、エピソード4「魔王ハドラーの復活」感想
ドラゴラムでドラゴンになったアバンの炎を海波斬で炎を斬り、アバンを傷つけたのはすごいなと思いました。さすがダイです。
愚劣極まりなく、強すぎるハドラーの前のダイとポップはまるでレベル1の主人公がいきなりラスボスの前にあるラストダンジョンの奥の敵に出会ってしまった感じだと感じてしまいました。
絶望の淵に立たされながらも勇気を振り絞って戦うダイはすごいです。そんなダイとポップを助けたアバンはまさに勇者でした。