2016年に結成された女性アニソンユニット「Mia REGINA」(読み:ミア・レジーナ)の楽曲が純粋に思いを伝えることで人間関係や何気ない日常に明るさをくれた。私が推す3曲を紹介していきたいなと思います。
ユニット名である「Mia REGINA」は、ラテン語で女王という意味の「REGINA」と私のという意味を示す「Mia」を組み合わせた造語で、『応援してくれる人にとって女王のような強く気高く、しかし親しみやすい存在でありたい』という思いが込められているようです。
力強さとしなやかさの感じられる彼女たちの歌声は、大人たちに秘められた子供のような誠実な心を思い出させてくれますよ。
好奇心は恋に必要不可欠な気持ちです「ETERNALエクスプローラー」
2016年に放送されていたTVアニメ「ももくり」のエンディングテーマです。
一つ年下「桃月心也」のことが大好きすぎて「ももくん写メコレクション100枚」隠し撮りしたら告白すると決めていた年上「栗原 雪」とお付き合いするところから始まるゆるいラブコメディーです。
Aメロの「さざめく波の予感 こころは待ってたんだ」
ポップなリズムで綺麗な歌声とピッタリのももくんと雪ちゃんのテレ顔がカワイイED映像になっています。
「ももくん写メコレクション100枚」隠し撮りしたら告白って栗原さん凄すぎですね。めちゃくちゃ大好きじゃないと出来ませんよ!
サビの「譲らないよ ON MY WAY どんな眩しい世界に会えるんだろう」
年下彼氏・桃月心也が自転車に乗ったまま振り返って飛行機雲を見上げて、「どんな眩しい世界に会えるんだろう」これから恋人同士どんなドキドキが待ってるんだろう!みたいな明るいイメージがわき上がってくるので大好きですよ。
ラストの「未来めがけ走れ冒険者よ」
何かとフォローしてくれる「水山のりか」や友達たちも、もも&雪を応援するような歌詞で安心感があります。
恋人とは言っても、恥ずかしくて奥手な2人の距離を縮めるために友達は必要不可欠だと思うので大切な存在ですよね。
夢のカケラを集めて。ミア・レジーナの「月海の揺り籠」
こちらは2021年7月に放送されたオリジナルアニメ「白い砂のアクアトーブ」エンディングテーマです。
沖縄の「がまがま水族館」で働く女子高生「海咲野 くくる」、元アイドルで夢を諦めたがくくると出逢い飼育員の奥深さにハマっていく「宮沢風花」を中心に夢と絆を描いた物語。
Aメロの「壊れた夢の破片(カケラ)指先に刺さって抜けないまま」
くくるが絶対に叶えたい夢を思うと「壊れた夢の破片(カケラ)」この歌詞はストーリーを視聴してみるとホント深いんですよ。
色んな事にチャレンジするけど、夢を叶えたいと思えば思うほどに迷ったり不安に思ったり、彼女の心境のようで胸が熱くなりました。
サビ前の「ふたつの青を分かつのは一筋の水平」
海の中に光が差し込む中をくくるがゆっくり沈む。くくるとは境遇も感性も全く違う2人が出会って、がまがま水族館働くことに。そこで同じ目標をために頑張る絆が美しくて大好きです。
サビの「月の満ち欠け すべては巡り ゆらり揺れる、揺蕩う」
くくると風花が黄金のカケラに手を伸ばしている。それが「希望のカケラ」を表現しているようで、諦めないで真剣に向き合うことが大事。そんなメッセージを感じました。
言葉は思うだけでなく口に出さなきゃ「無謬の花」
2019年に放送されていたテレビアニメ。「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」エンディングテーマ。
桐生慧輝の靴箱に差出人不明のラブレターと純白のパンツが入れられていた。
一体、パンツを落としたシンデレラは誰なのか!?新感覚ラブコメディーが始まる…!!
Aメロの「ガラスの靴ってきっと窮屈 じゃ割れてしまう それなのに求めてしまうストーリー」
「ガラスの靴ってきっと窮屈 じゃ割れてしまう」シンデレラになぞらえたガラスの靴って歌詞がイイですね!
それに閉じ込められているような窮屈さを感じてしまうからこそ、好奇心は忘れないで過ごそう!という意味があるかもしれません。
サビの「好きになってくれますか? 隠してなんておけない」
この歌詞は「変好き」らしい歌詞だと思います。「好きという気持ちを確かめたいヒロイン達」。そして「好きな人に隠しごとてなんてしておけない。本当の自分を観てほしい」という本作の魅力が詰まった歌詞だよなーって思いました。
そしてラストの「開いてく態(さま)を見てて」
ED映像では王子様とお姫様が手が触れあったところで終わっています。その後、慧輝が寝ているのは彼の夢を表現しているのだと思います。
この「開いていく態(さま)」が「ありのまま」という意味だとすれば、桐生慧輝のシンデレラになるのは誰なのでしょうね!?
ミア・レジーナの楽曲から感じたこと。自分の思いを伝えて信頼関係を築き助け合えるように
Mia REGINAの楽曲には恋愛でも友人関係でも素直になること。そうすれば、お互いの心の奥にある本心をストレートに伝えられる。そんな風に背中を押してもらえてる気がします。それが心をリラックスさせる効果があり、聴き心地が良かったです。
さて、そんな中での私の一番のお気に入りは、3曲目に紹介した「無謬の花」。ラストサビ前歌詞。「羞恥心というドレスを着て 本当の色を隠してるのは たった一人のためだけなの はだけていく感情」です。
この部分には慧輝に恋心を抱く先輩・朱鷺原 紗雪。また、後輩・古賀唯花。そして妹の瑞葉をはじめとした女の子たちのまだ伝えられていない本心が表れています。伝え方は違っても恋愛感情は誰もが抱くもの。だから第一印象だけで好意を否定しないでほしいというメッセージが伝わってきました。
大人になると周りを気遣い本心を言わないことも増えるもの。でも人を好きになることは悪くないから恋には積極的に動いていこう!
文章:あそしえいつ T.A