10月に入り新作秋アニメが続々放送開始となりました。そこで、この後、見続けるかどうかは別として、興味をひかれた秋アニメの初回感想をお届けしていきたいと思います。（なお、秋アニメでも第２クールや、続編にあたるものは、こちらでは取り扱いませんのでご了承ください）
第3回目は10月5日（水）から放送開始となったこちら
秋アニメ「VAZZROCK THE ANIMATION」＃1/Joyous・前
「ツキアニ」や「ツキプロ」と同じ「ツキノプロ」シリーズの新作です。「ツキノプロダクション」という架空の芸能事務所に所属しているアイドル達を扱ったCDドラマが元になっています。
「ツキアニ」のSix Gravity、Procellarum。「ツキプロ」のSOARA、Growth、SolidS、QUELL。この6ユニットに続くアニメ化で、ここまでのユニットより、ロック寄りのユニットという設定になっています。
ユニットは二つに分かれており、VAZZY（ヴァジー）とROCK DOWN（ロックダウン）の二つが合わさって「VAZZROCK（ヴァズロック）」というくくりになっています。
因縁の相手との共演と上手く笑えなかった過去
12月に「VAZZROCK LIVE FLAWLESS（バズライ）」が控えているという設定な為、そこに向けて1クール通して話が進んでいくのだと思われます。
そんな中、開かれていた座談会で話題はVAZZYの孝明（たかあき）・凰香（おうか）・優馬（ゆうま）が出演するドラマについてになります。以前、出演した吉田松陰の映画のスピンオフで、映画と同じく実力派俳優の遠井勇将（とおい ゆうしょう）が共演することになっています。
この遠井勇将、どうもVAZZY、特に孝明が気に食わないようで、何かと突っかかってきます。凰香と優馬は顔を引きつらせていますが、孝明は笑顔で軽く受け流しており、それもまた、遠井は気に食わないようです。
孝明は幼い頃から子役として活躍していた過去があります。その頃、うまく笑えなかった時期があると語る孝明。今のようにたいていのことを笑って乗り越えられるようになったきっかけとは何だったのでしょうか？というところで第１話は終了しました。
今回のOPとED曲はツキアニ方式
OP曲はツキアニと同じように二組の曲が交互に流れ、ED曲もツキアニのように各キャラのソロ曲が１話毎にキャラを変えて流れるようです。今回はメインがVAZZYだったので、OP曲はVAZZYの「Fly High」
ツキノプロシリーズでは珍しい通常アニメのオープニングです。（これまでのシリーズはモーション/フェイシャルキャプチャのCGアニメでした）
最近のアイドル系アニメのOP曲はCG系になってることが多い気がします。ですので、こういうのも良いよね～と思いました。CG系もキレイなんですが、頭身が長すぎたり、少し表情がのっぺりしてたりで、どうしても不自然に感じてしまうのです。
ED曲は孝明の歌う「Follow Me」。CVは新垣樽助さんなので、安心して聴けます。
曲自体は好みの問題があると思うので、好きな方もいらっしゃると思います。ただ、私は同じツキプロの楽曲なら、QUELLが一番好きです。ということで、今回の２曲は、ちょっと好みからは外れてる感じでした。
アイドル日常系のストーリー
これは、これまでのツキノプロシリーズ全てに共通することです。このアニメは特に起承転結のあるストーリーがあるわけではありません。全編通してアイドルの日常を追っているストーリー構成です。そのため、これまでのCDドラマを聞いていないとわからない設定なども出てきます。正直、そちらを知らないと、なんのことやら…と置いてきぼり感を感じてしまうのは否めません。基本的にツキノプロシリーズのファンの方と、VAZZROCKファン（中の人含む）の方向けのアニメです。
絵は基本的にキレイなんです。しかし、他のシリーズも途中で大幅にデッサンが崩れる回がありました。したがって、今回も安心できません。
秋アニメ初回視聴、私的評価☆☆
ファンの方たちは待ちに待った動くVAZZYとROCKDOWNです。なので、存分に堪能していただきたいと思います。私も好きなCVさんが出演しているので、今後も観るつもりです。しかし、全然このシリーズを知らない方に薦められるか？…となると、星二つになってしまいます。
このアニメは身内で楽しみましょう。周囲の方を引きずり込みたい方は、いきなりアニメから見せるのは悪手です。まずCDドラマを聞かせて布教してからにした方が確実だと思います。
