冬アニメ。とりあえず初回を観てみた4「もののがたり」

2023年冬アニメ。とりあえず初回を観てみたの第4回目はもののがたりです。この企画は「今後見続けるかどうかは別にして、興味をひかれた冬アニメの初回感想」をお届けします。なお、第2クールや、続編にあたるものは、こちらでは取り扱いません。ご了承ください。

「もののがたり」情報

1月9日よりTOKYO MX、BS11等を皮切りに放送開始したアニメです。原作は集英社「ウルトラジャンプ」で連載中の同名漫画。作者はアニメ「M3~ソノ黒き鋼~」のキャラ原案を務めたオニグンソウ氏。監督は「けものフレンズ2」「アイカツプラネット」の木村隆一。アニメ制作は「銀魂」シリーズ「TIGER & BUNNY」シリーズのBN Picturesとなっています。

冬アニメ「もののがたり」#01/兵馬

歳を経て心を宿すようになった器物を付喪神と呼びます。しかし、稀に常世からこちら側に迷い出てしまった「稀人(まれびと)」が器物に宿る場合があります。そして、それを塞神から授かった力により常世に還す役目を担うのが「賽眼(さいのめ)」…というのが「もののがたり」の基本設定です。

主人公の岐兵馬は、大切な家族の兄と姉を付喪神に殺されたため、付喪神を憎悪しています。その為、本来、対話して常世に還すべき付喪神を力づくで封印し続けています。塞眼御三家の一つ・岐家の次期当主でありながら、そのような兵馬を現当主の兵馬の祖父造兵は案じています。話しても付喪神は危険であると考えを曲げない兵馬に、造兵は荒療治を実行することに。それは京都で付喪神と家族として暮らしている長月家の当主・長月ぼたんに兵馬を預けること。

長月家に仕える付喪神「婚礼調度」

長月家で、ぼたんを幼い頃から慈しみ育ててきた付喪神は「婚礼調度」の付喪神6人。造兵にたのまれたため、兵馬の受け入れを認めます。しかし初日から敵意を隠さない兵馬。対する血の気の多い刀の付喪神「薙(なぎ)」。この二人が衝突してしまいます。そこに大学に行っていたぼたんが帰ってくると知った残りの婚礼調度は二人を止めようとします。しかし、全員が薙ではなく兵馬を狙って止めようとしたため、動かなかった「匣(くしげ)」と薙以外の4人の攻撃が全て兵馬に入ってしまいます。当然ダメージを受けた兵馬は、意識を失ってしまいます。そこにぼたんが帰ってきて…という所で一話は終わりました。

かなり原作漫画に忠実な再現率

原作漫画が比較的骨太な描線で描かれている為、アニメ化はしやすいだろうと思っていました。まさに漫画に忠実で期待通りでした。また動きも、漫画のコマとコマの間を繋げるとこうなるだろうと思われる動きが当てられていました。

筆者は原作者・オニグンソウさんの前作「-ヒトガタナ-」が大好きでした。なので、この「もののがたり」も現時点で出版されている14巻まで全て読んでいます。そのため、アニメ独自の話を入れたりしない限り、話が面白いのは分かっています。ということで、その点に関しては安心しています。

特筆すべきはエンディングアニメーション。TRUEさんの歌声と共に、おそらくぼたんと思われる女性の婚礼準備が進められています。準備は婚礼調度の付喪神たちが行っています。おそらく婚礼調度たち全員が、いつの日か、この光景のようにぼたんに幸せな結婚をして欲しいのだろう。そう思うと切なくなります。(現時点の漫画では、ぼたんちゃんは大変な状態になっているので)

冬アニメ初回視聴、私的評価☆☆☆☆

話が面白いのは確定しているので、あとはどれだけ漫画の良さをアニメで活かしてくれるか。そして、アニメならではの良さをプラスしてくれるかに期待しています。ということで、私的評価は星4つです!

既に第2話まで放送されてしまっていますが、各配信サイトで配信されています。また、第3話からの視聴でも、今ならまだ話に付いていけると思われます。興味を持たれた方は、視聴可能な環境なら、ぜひご覧ください。

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TVアニメ「もののがたり」公式サイト

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