今回紹介するアニメは『 働きマン 』です。
タイトルからも窺えるように“働くこと”をテーマにした作品です。
主人公は雑誌の編集者として働く松方弘子。28歳。
彼女はプライベートよりも仕事を優先する“働きマン”です。
“男スイッチ”がオンになった時は特に、服装も寝食も忘れて猛烈に働きます。
それによって恋人とのデートが流れることもしばしばあります。
「働きマン」におけるモチベーションの在り方
弘子の編集部に、やる気のない新人編集者・田中邦夫がいます。
田中は上司からダメ出しを受けても反応が鈍く、暖簾に腕押しなタイプ。
ラーメン特集を担当しても、自ら味見することはなく「胃弱なんすよ」の一言で済ませる始末。働きマンの弘子にとっては誠に腹立たしい後輩です。
しかし田中は実は、今と違う部署、ファッション雑誌を担当したかったのです。
組織における個人のモチベーションについて考えさせられる内容です。
アピールしない仕事ぶり
編集部を見渡すと、さらにもう一人、労働意欲の低そうな女性がいます。
弘子の先輩、梶舞子。妖艶な雰囲気をおびた大人の女性。エレガントな感じです。
ただ仕事の評価はいまいちで、上司曰く、
「梶は仕事しないポジションに上手く納まってる」とのこと。
その一方で梶は、自分が担当している作家や画家と良好な関係をもち、彼ら芸術家に尽くすことを生き甲斐にしています。
彼女は要するに、周囲に仕事ぶりをおおっぴらにしないタイプの女性なのです。
ロールモデルを見つけよう!
本コラムでは主人公と同僚二人にとどめますが、作中には他にも様々な人物がいます。
本作品のサブタイトルは、その話の中心になる人物を現した“○○マン”という形になっています。具体的には、可愛い容姿で野球選手のインタビューを勝ち取る“お姫さマン”や、スクープ写真の決定的瞬間を狙う“張り込みマン”などがいます。
人はよほどのお金持ちでもない限り、生涯を通じて働くことになります。
どうせ働くのなら、充実した仕事がしたいですが、これがまた難しい。
そんな時は『 働きマン 』を見て、目指すべくロールモデルを見つけるのも一興ですよ!