切ない恋を思い出しながら見た貰いたいアニメ作品。それが、今回紹介する切なくも温かい恋の物語の「 言の葉の庭 」です。
皆さんは学生時代、どのような「恋」をしましたか?
私は好きな子を遠くから眺めているだけで、一言も声をかけることもできずに終わってしまいました。
雨の降る日に、この「 言の葉の庭 」を是非見てもらいたい。
本作は「雨」が3人目のキャラクターと言われるほど重要なポジションにあります。
なぜなら、主人公のタカオとヒロインのユカリが出逢うことができるのは雨の日だけだからです。
タカオは靴職人を目指している高校生。自分はこのまま普通に過ごしていて、いいのだろうかという葛藤を抱えています。そんなタカオの楽しみ。それは雨の日に学校をさぼって「新宿御苑」で靴のイラストを描くこと。
ある日タカオが出逢ったのは、昼間からチョコレートを食べながらビールを飲むという謎の大人の女性ユカリ。
「どこかで会ったことがありますか?」と質問するタカオ。その問いにユカリは「雷神(なるかみ)の少し響みて、さし曇り、雨も降らぬか、君を留めむ」と言い残し去っていきます。
これは万葉集の一句です。本編の重要なキーワードなので覚えておいてください。
『 言の葉の庭 』伝説
この 言の葉の庭 はもともとブルーレイやDVDだけの販売しか行われない予定でした。しかし、あまりにも反響がよくて、ついに劇場公開されたという伝説を持っています。
そしてそのまま、トータル12万人の観客動員数を記録してしますのですから、有り体に言えば凄いですよね!
原作・監督は、あの新開誠さん
彼のつくる独特の世界観に涙を流した方も多いのではないでしょうか?
え、まだ見ていない?それはもったいない。今すぐ秒速5センチメールを借りてきて見てみましょう。心揺さぶられますから!
新開誠といえば忠実すぎる背景や独特な色使い、特に空の表現で高い評価を受けている監督です。そこで、そのような点を楽しむのも一興かと思います。
また実際に新宿御苑を初めとした物語上で描かれている新宿を訪れて、聖地巡礼というのも面白いと思います!