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自称 オタク にご注意を ~西森流 オタク 論2~

前回のコラムでは、オタク の方に多くみられる要素を3つに絞ってご紹介しました。

ただし、「オタク」というものをより正確に認識するためには、さらに少し角度を変えた視点が必要です。そこで今回は、オタクの定義を曖昧なものにしている原因として、「自称オタク」という存在について考えていきたいと思います。

自称 オタク という存在

オタクの定義について考えるときにとても厄介なのが、「自称オタク」という存在です。この自称オタクとは、自らをオタクだと認識しているものの、他のオタク からはそうとは見なされていない状態の人のことを意味します。

なぜこのようなことが起きるのかというと、それはやはり、オタクというものに明確な基準が存在しないからです。(「オタク認定試験」みたいなものがあれば話は別ですが……)つまり、その人がオタクかどうかを判定するには他人からの評価による方法しかないのです。

今回は、そのオタクとして認めてもらえない「自称オタク」にありがちな特徴を3パターンに分けて解説していきます。

知識を披露したがる

前回のコラムでも解説しましたが、「オタク」はあまりオタクでない友人や初対面の人に対して、自ら知識を披露しようとはしません。これは、その知識がそもそも作品の背景や物語のあらすじ抜きで理解できるようなレベルでないことも関係しています。
これに対して、「自称オタク」は友人や初対面の人に対しても、やたらと知識を披露したがる傾向があります。

対象がメジャーすぎる

これは、数あるアニメの中でも「新世紀エヴァンゲリオン」や「進撃の巨人」といったように、爆発的なヒットを記録した作品にしか知識を持たないというタイプです。一般的に広くヒットした作品について少し詳しいという程度では、オタクとして認めてはもらえません。
また、このタイプによくみられるのが「エヴァ」や「進撃」といったワードに過剰に反応するという現象です。

オタクに対してポジティブすぎる

前回のコラムでも説明したように、オタクはグッズやイベントに多額の費用を注ぎ込んだり、一つの作品を何週も見直したりと、一般人からみると常軌を逸していると思われてしまう点を持っています。だからこそ、自分の趣味について多少のうしろめたさや過去に苦い経験などを持っているはずなのです。
しかし、自称オタクはこういったネガティブな感情をあまり持っておらず、それどころかオタクを一種のステータスのように考えている人が多いようです。

もしあなたの周りで

「俺(私)ってオタクだからさぁ」

なんて自虐ぎみに言えてしまうような人がいたとしたら、その方はいわゆる「自称オタク」かもしれませんよ……?

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