アニメ監督「ヤマカン」こと山本寛氏が仮想通貨「トワイライトコイン」を発表!「製作委員会方式」に代わる新たなアニメ制作方式を検討!

アニメ監督の山本寛氏が主宰するアニメーション制作スタジオ「Twilight Studio(トワイライトスタジオ)」が、ICO(Initial Coin Offering)を活用したクリエイター主体の新しいアニメ制作方式の検討を開始したことが発表されました。

新たなアニメ制作方式では、「 トワイライトコイン 」というアニメ制作に特化した独自の仮想通貨を利用してアニメ制作の資金を調達することで、クリエイター主体型のアニメ制作観光を構築することができるとのことです。

山本寛氏および「Twilight Studio」が構想している新たなアニメ制作方式とはどういったものなのでしょうか。

ICO(Initial Coin Offering)って何?

ICOInitial Coin Offering)とは、資金調達をしたいと考える企業やプロジェクトチームが「トークン」と呼ばれる仮想通貨を発行し、それを販売することで必要な資金を調達する方法のことです。有名な仮想通貨に「ビットコイン」「リップル」といったものがありますね。特に「ビットコイン」は幾度もマスメディアで取り上げられたことによって、その知名度を上げています。

スタートアップが迅速に資金調達を行なう手段として注目されているICOですが、今回は新たなアニメ制作方式というスタートアップ企画の資金調達にICOが活用されることになります。

「 トワイライトコイン 」とは

トワイライトコイン」は山本氏が主宰をしている「Twilight Studio」が発行する独自の仮想通貨です。先に述べている「トークン」にあたるものですね。この「トワイライトコイン」をファンや投資家に購入してもらうことで、クリエイターに直接出資することが可能になるという仕組みになるそうです。

従来の「製作委員会方式」ではなく、クリエイターを主体とした新しいアニメ制作方式を確立することで、ファンとクリエイターの直接的な関係の構築やクリエイターの労働環境の改善を目指しているとのことです。

従来の方式である「製作委員会方式」ってどんなものなの?

製作委員会方式」は、平たく言うと、アニメ制作に係るリスクを最小限に抑えるための手法です。そのアニメに携わるさまざまな個人や団体をひとまとめにしたものを製作委員会といいます。アニメのスタッフクレジットの最後に「○○製作委員会」「○○プロジェクト」といった記載を見たことがありませんか?それが製作委員会です。

「製作委員会方式」を取るのはリスクを抑えるためですが、アニメ制作に係るリスクとはどのようなものなのでしょうか?大きなリスクとしてあるのは、アニメ制作に必要な多大な費用に見合う収益が見込めない可能性です。

アニメ制作にはそれはもう多額の費用が必要になります。近年はかなりの数の深夜アニメが放送されていますが、それらのアニメを作るために億単位のお金が動いています。

それだけの費用を企業が単独で捻出することは容易ではありません。仮に捻出することができたとしても、制作したアニメに関連する収益で捻出した分の費用がリターンされる保証はありません。

つまり、アニメ制作にかかる費用を単独で賄うことはハイリスクローリターンなのです。

そこで考案されたのが「製作委員会方式」でした。複数の個人や団体がそれぞれに出資をして製作委員会という集団の一員になることで、発生しうるリスクを分散・回避することができます。

ちなみに、この手法はアニメに限らず、映画やドラマ、舞台など、さまざまなエンターテイメント作品の制作に利用されています。

山本寛と「Twilight Studio」が掲げる”革命”のビジョン

新たなアニメ制作方式を立ち上げるためのプロジェクトでは、3つの目標が掲げられています。この3つの目標に挑み、実現することをプロフェクトの目的―”革命”のビジョン―としているようです。

以下で3つの目標について見てゆきましょう。

1.C2C(Creator to Customer)の実現

「製作委員会方式」はリスクを分散・回避できるという点では優れているのですが、リスク分散が可能になった代わりにアニメ制作のための制作コストが減ってしまうという事態に陥ってしまっています。

新たなアニメ制作方式では、ICOを活用することで、十分な制作コストの調達を可能とするシステムを構築し、クリエイターを主体とする環境が出来上がるとのことです。また、ファンとクリエイターを直接つなぐことで、クリエイターを直接応援する場を設けることができるとしています。

2.クリエイターの労働環境の抜本的改善

クリエイターは低賃金化し、その労働環境は悪化しています。クリエイターの労働環境悪化の原因は「製作委員会方式」による制作コストの減少によって、クリエイター一人当たりに払われる賃金が低くなったことにあります。また、制作コストの減少は、制作するアニメの低クオリティ化の原因にもなっています。

新たなアニメ制作方式では、ICOによってクリエイターに制作コストを集中させることでクオリティの向上や労働環境の改善ができるとしています。

3.日本のアニメーション文化の発展

クリエイターが利用できる制作コストの増加や労働環境の改善によって、制作されるアニメのクオリティが上がり、結果として日本のアニメーション文化が発展すると考えられています。

クリエイターと直接つながっているファンの支援が高いクオリティのアニメの提供につながるとされています。

「トワイライトコイン」はアニメ業界の”革命の風”となるのか?

いかがでしたか?従来の「製作委員会方式」に代わる新たなアニメ制作方式がどの程度現実的なものなのかはともかく、試みとしてはとても有意義なものだと筆者は思います。

かねてより、アニメ制作にかかわるクリエイターの労働環境の劣悪さは問題視されていました。今回発表されたICOを活用したアニメ制作資金の調達が、今後のアニメ業界にどのような影響を与えるのでしょうか。

筆者も一人のアニメファンとして、その動向に注目しています。

【参考サイト】

アニメ業界の未来を担うかも?アニメ業界に憧れるあなたに是非知ってほしい!

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ABOUTこの記事をかいた人

タングステン

ライター志望の大学生です。はてなブログでブログを書いたり、Twitterで軽くつぶやいたりしています。自身をオタクであると認識してから7年が経ちました。アニメ、ゲーム、声優、アニソンが好きですが、主にアニメ楽曲に関するコラムを書かせていただいています。最近はデレステを頑張っています。