仮面ライダー 剣 は以前に紹介した龍騎と同じく、カードを使用する仮面ライダーです。本作ではトランプがモチーフとなっており、1~13のスペード、ダイヤ、ハート、クラブの合計52+ジョーカーの53体のアンデッドとの戦いを描いた作品となっております。
不死身の敵 アンデッド
アンデッドは死ぬことがありません。そのため仮面ライダーはアンデッドの体力を低下させ、カードの中に封印することになります。各アンデッドには能力があり、たとえば攻撃に雷属性を付加するサンダーディアー、斬撃の威力を強化するスラッシュリザードなどのカードがあります。
龍騎にはなかった要素としてカードを組み合わせてのコンボというものがあり、上記2枚のカード「サンダー」+「スラッシュ」=「ライトニングスラッシュ」と雷の斬撃が可能となり、コンボ要素はカードゲーム好きならワクワクすること間違いありません。
職業:仮面ライダー
この作品では仮面ライダーは「職業」であり、主人公は給料を貰って仮面ライダーをやっています。この話だけを聞けばこの作品ではサラリーマン的な要素があるのか……と思いきや第1話ではいきなりアンデッドに組織が襲撃され、壊滅してしまうのはあまりにも斬新過ぎてシュールと言えるでしょう。(※補足しておくと、職業という要素がまったくないわけでもないです)
インターネットで大流行 オンドゥル語
インターネットを長く利用しているとオンドゥル語という言葉を聞いたことはないでしょうか? あるいは文字で「オンドゥルルラギッタンディスカー!」というのを見たことがあるかもしれません。
これは主人公が第1話で先輩に対して「本当に裏切ったんですか!?」と発言したセリフが「オンドゥルルラギッタンディスカ」と聞こえてしまったことから、オンドゥル語として視聴者からネタにされることになったのです。
この作中では、主人公以外にも多くの登場人物がオンドゥル語を残しております。(※補足しておくと、オンドゥル語は中盤から終盤にかけて改善されていきます)
序盤はちょっと退屈!?
仮面ライダー剣は序盤の評価があまりよろしくありません。第1話でいきなり組織が崩壊という超展開、とにかく説明不足な点、キレやすい登場人物、どこか頼りない主人公とその先輩、男性俳優は茶髪の長髪しかいないので慣れないと区別がつきにくいなど、挙げればキリがないほど数多くの欠点が存在します。
しかし仮面ライダー剣は「序盤の終盤」くらいから一気に面白くなっていきます。
主人公の先輩である橘が強力なアンデッドを封印する回、自称「最強の仮面ライダー」を名乗るレンゲルの登場、徐々に心を開いていく仮面ライダーカリスの相川始、敵ながら魅力的な上級アンデッド達などこの辺りまで来ると本当に見逃せなくなってくるのです。
序盤がつまらなくて切ったという人はこれを機に見直して欲しいですし、これから見る人も序盤は退屈でもこれから面白くなると知ったうえで視聴することをおすすめします。
文章:kyouei-amagasaki1200