アニメ「 22/7 」第4話『約束に咲く花』 あらすじ
無事初ライブを成功させた22/7は、“壁”から新たな指令を受ける。
『一目千本桜でグラビア撮影を成功させよ』。
合田たちスタッフがまたも“壁”からの無謀な要求に応え、急遽、雑誌の表紙グラビアが決まって大喜びのメンバーたち。
しかし、桜だけは様子が違った。『一目千本桜』に特別な想いがある桜。その胸にあるのは、大切な祖母との想い出だった。
手紙の存在と壁
3話でライブを見に来ていたみうの母親。
今まで嘘をついていたことがバレてしまったみうだが、母親は思いのほか好意的で、みう自身もアイドルという活動に、まだ自信が持てないけど何かを見出そうとしていた。
しかし、それを合田に確認すると、合田もその手紙の存在を知らないという。
「22/7」のお披露目ライブの存在を母親に伝えたのは一体誰なのか。
“壁”からの指令で、一行はグラビア撮影で奈良へ撮影へと向かうことに。
相変わらず急な指令に関わらず、急遽として雑誌の表紙を抑えたという合田。
メンバーの中でも「なにか得たいの知れない力が働いている」と思い始めるように。
単なるご都合主義なのでしょうか。それとも…。
桜の過去
奈良へと向かう途中、桜は過去のことを思い出していた。
アメリカ・ロサンゼルス育ちの彼女。彼女の思い出はいつもおばあちゃんと一緒にありました。
桜はおばあちゃんと共にみた桜の木。その美しさに桜は一気に心を奪われます。
その後も桜の過去は、おばあちゃんとの思い出だけがピックアップして想起していきます。
そんなおばあちゃんから聞いていた、さくら名所百選の地「一目千本桜」。偶然にも、桜は撮影でその地を訪れる。
しかし、数年前に「必ず一緒に見よう」と約束したことは祖母の死という結果により果たされることはなかった。
祖母の死に際、桜はいつも笑顔でいられるようにと言葉を遺される。
そんな撮影の最中に雨が降り出し、撮影が中止になろうとしたその時に桜は写真を撮って欲しいせがむ。
それは約束を果たせなかった祖母への思いを伝えるように。
「1年に一時しか咲かず、すぐに散ってしまう。その儚さがより桜を美しく見せる」
「桜には不思議なパワーがある。その香りと見た目に、幸せをもらえる」
雨というシチュエーションで桜の儚さと、力強さを表したような演出。そして桜のようになりたいと思う桜自身の今に繋がる過去がしっかりと描かれた回となりました。
期限は1年
異国の地・日本に行くことに反対だった父親から渡された条件、それは1年という期間付きでのアイドル活動の容認でした。
結成されたのが2016年12月24日、そして、お披露目ライブを行ったのが2か月後、そして2017年奈良の桜が満開になったのは4月5日前後です。
この時点で4カ月が経っているわけで、残る時間はあと8カ月くらいでしょうか。
最終回あたりにまたひと悶着ありそうな設定を残しましたね。まあ結局のところ桜ちゃんは辞めてはいないのでハッピーエンドにはなるのは分かるんですが。
桜の本当の心?
今回は藤間桜ちゃんにフューチャーしたお当番回。
そして、桜ちゃんがなんであんなにやさしくて、なぜいつも笑顔でいる子なのか。そんな過去がわかる回でした。
ちなみに彼女の大好物はおばあちゃんが作ったたたき梅きゅうりという、おばあちゃんっ子。
アメリカって桜咲くの?って思ったっけど、ちゃんと咲くみたいですね。安心しました。
しかし、「一目千本桜」は桜の過去の根幹に関わる出来事であり、思いに引っかかっていた地。
それを知ったうえで、あえて“壁”は指定しているのは明白でしょう。
なので今後も壁の指令は、メンバーの過去に関わる事項や、場所を指定するのがわかりそうですが、はてさて壁の正体とは…?
そしてそして、キャラクターソング…。「生きることに楽になりたい」。なんちゅータイトル、なんちゅー暗い曲。
これも前回のみうのキャラクターソング同様に明るい桜の曲とは正反対な楽曲ですね~。みうの時と同じように実はこの楽曲こそが、桜を表している曲であるんじゃないかなと思います。
みうに「笑顔が素敵」って言われて、思わず泣きそうになる桜が印象的なシーンがありました。
実は祖母が死んだことで、ずっと桜は笑顔でいることに無理をしてたのではないでしょうか。そんな心の本音みたいなことを表した曲だったりするのかもしれませんね。