冬アニメ。とりあえず初回を観てみた7「大雪海のカイナ」

2023年冬アニメ。とりあえず初回を観てみたの第7回目は大雪海のカイナです。この企画は「今後見続けるかどうかは別にして、興味をひかれた冬アニメの初回感想」をお届けします。なお、第2クールや、続編にあたるものは、こちらでは取り扱いません。ご了承ください。

冬アニメ「大雪海のカイナ」情報

1月11日よりフジテレビ・テレビ西日本を皮切りに放送開始されたアニメです。原作は「シドニアの騎士」「人形の国」の漫画家・二瓶勉氏。アニメ制作は「シドニアの騎士」もアニメ化したポリゴン・ピクチュアズ。実は、このポリゴン・ピクチュアズの設立40周年を記念したプロジェクトとして生み出されたのが「大雪海のカイナ」です。ちなみに、コミカライズもされていますが、こちらは弐瓶勉氏は原作のみで、作画は「獣の奏者」の関根光太郎氏が担当しています。

TVアニメ版の豪華な布陣

TVアニメの監督は「亜人」の安藤裕章氏。アニメキャラデザインは「空挺ドラゴンズ」の小谷杏子氏と「亜人」の福士亮平氏。さらに、OP曲をヨルシカ。ED曲をGReeeeNが担当し、メインテーマは澤野弘之氏という豪華音楽陣が参加しています。

冬アニメ「大雪海のカイナ」第1話/天膜の少年

「大雪海のカイナ」は雪海が広がり続ける異世界が舞台です。人は巨木「軌道樹」から広がる「天膜」の上でかろうじて暮らしています。しかし、既に人が住んでいる集落は一つだけ。そこも老人ばかりで、若者は主役のカイナだけという状況です。

その軌道樹は年々枯れていき、天膜には大きな穴が開きつつあります。また、軌道樹から汲んでいた水も最近は量が取れません。ひっそりと終末に向かう集落で、老人たちは一人残されてしまうカイナを案じています。

そんな中、カイナは「看板じい」と呼ばれる老人から文字を教わっています。名前通り、看板を集め、その文字を解読している看板じい。カイナたちの世界では、既に文字が失われて久しくなっていたのです。文字を読んでも意味が分からないのに、読む事に意味があるのか疑問を持つカイナに、看板じいは、文字を伝え続けることに意味があるというのでした。

雪海で暮らす人々は水を巡る争いを繰り広げている

さて、世界は天膜の上だけと信じて疑わない老人たちに対し、カイナは天膜の穴から見える雪海に動く光を見つけ、雪海にも人が居るのではないかと考えます。そしてそんな雪海で、軌道樹の麓の小国アトランドの王女・リリハは、敵であるバルギアの兵士に追われていました。リリハは天膜に住むと信じられている「賢者」に救いを求めて、軌道樹を登ろうとしていました。

カイナとリリハの邂逅

クラゲのような姿の浮遊虫にカゴを付け、天膜まで上がろうとしていたリリハたち。そんなリリハたちを襲うバルギア兵の前に、リリハの護衛達が一人また一人と倒されていきます。最後の一人になった護衛はリリハに望みを託し、カゴにリリハを押し込むと繋いでいた綱を切り、自身はバルギア兵の凶刃に倒れるのでした。

場面は変わって天膜の上。食料にしている虫「トビケラ」を狩ろうとしていたカイナの前に大きな浮遊虫が穴から浮かび上がってきます。その足に繋がったカゴに人が乗っていることに気付いたカイナは、慌ててカゴを止めようとします。なんとかカゴを浮遊虫から切り離したカイナは、カゴの中で気を失っている人物が少女であることに驚くのでした。

独特の美しい世界

さて、なんといっても目を引いたのは、独特な世界観を表現した美しい背景です。うっすらと下がすける膜が樹の枝と枝の間にはっており、その下は延々と続く雪の海です。白と青と黒の世界が、なんとも美しく広がっています。弐瓶さんの作品はシドニアでも独特でした。この大雪海の世界観も弐瓶さんの独特の雰囲気に溢れています。

限界集落となっている天膜の世界は、静かで物悲しい雰囲気です。しかし、老人たちの愛情を一身に受けているカイナの生活描写には暖かさを感じます。一方、人が絶えたと思われていた雪海では、人間同士の水を巡る争いが起こっています。生活文化は天膜より上のようですが、戦争が起こっている雪海。その世界は、殺伐として冷たさが際立って見えます。それぞれの世界の対比と、二つの世界の若者が出会う「ボーイミーツガール」の話。このふたつが、今後の展開の軸になるのでしょうか。コミカライズ版はもう少し先まで話が進んでいるのかと思います。しかし筆者は読んでいないので、話の続きが気になります。

冬アニメ初回視聴、私的評価☆☆☆☆☆

とにかく美術面と独特な世界観だけで、私的評価は星5つです。キャラクターの絵は好みが分かれる所かもしれません。しかしキャラクターの絵が好みではないから。それだけの理由で観ないのは、もったいない作品だと思います。

現在、2話まで放送済み。今晩(1/25)3話が放送されてしまいます。しかし、今からでもぜひ、この美しい世界を観て欲しいと思います。

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「大雪海のカイナ」公式サイト

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