本を食べちゃうくらい大好きな「文学少女」天野遠子。
そんな彼女を彷彿とさせるそっくりさんを発見!
『辞書少女』とは何者なのか?
文学少女とは?
野村美月による原作「文学少女」シリーズ。そのヒロインで主人公、天野遠子のこと。
本作の主人公であり語り手でもある、井上心葉の先輩。
文芸部部長で、本を愛するがゆえに純文学の本や小説、手書きの原稿などを文字通り紙ごと食べてしまう美食家だが、書籍に関する知識は幅広い。
彼女にかかれば読んだことない本でもわかりやすく解説してくれるので、話を聞いているだけでも読んだ気分にさせてくれます。
彼女が登場する「文学少女」シリーズは、ライトノベルガイドブック「このライトノベルがすごい!」で数年に渡って紹介され、2010年5月1日には『劇場版“文学少女”』として映画化もされました。
■『劇場版”文学少女”』読書の秋、純文学の世界が紡ぎだす透明感ある物語
辞書少女って?
今回紹介したい辞書少女は、竹岡葉月原作「蒼井葉留の正しい日本語」のヒロイン、蒼井葉留!
「文学少女」に少しでも興味がそそられた方に、ぜひ紹介したい辞書少女です。
この少女は文学ならぬ日本語と、辞書が大好き。
学園寮に住むことになっていた彼女は引っ越しの際、持ってきた辞書が多すぎて予定していた2階の部屋から1階に変更になった程、様々な辞書を所持。
トラブルが発生した際には、枕元にあったという広辞苑を持って出てきた程、辞書が生活の中心にあります。
さすがに食べてしまうことはありませんが、辞書のことから、辞書に載せられている日本語について熱く語り倒すところから「文学少女」を彷彿とさせる彼女。
さらにそう思わせるのが、久坂縁という井上心葉なポジションの主人公がいること。
ラノベ作家を目指す彼は、心葉と同じように辞書少女に振り回される運命を辿っていきます。
そんな彼の学園ライフはどうなるのか、ここまで読むと想像に難くないですよね。
アニメ化はされておらずシリーズとしてもまだ少なめですが、「文学少女」のイラストを担当した竹岡美穂さんがこの作品の担当をされているので、イラストから物語に入る人には抵抗なく読めると思います。
「蒼井葉留の正しい日本語」、ファンタジア文庫から現在2巻まで発売中。
『文学少女』を彷彿とさせる彼女の活躍、ぜひ手に取って欲しい一冊です。