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『幽☆遊☆白書』「浦飯幽助」これぞジャンプの主人公!


王道・ジャンプの主人公

週間少年ジャンプのモットーである「友情・努力・勝利」。
幽☆遊☆白書 』には作品そのものより、この主人公・ 浦飯幽助 自身にそのすべてが詰まっている。

浦飯幽助

友人でもありライバルでもある桑原和真とは、喧嘩のやりあい・けなしあいの日常だが、彼の命が危機にさらされた時には涙も怒りも絶望もすべてをあらわにした。蔵馬飛影のことも、かつては敵だったという過去がなかったかのように、幽助は気持ちを許している。
忘れがちだが連載開始当時、彼は中学二年生。学校生活は「努力」の存在どころか、「どうしようもない」の極みである。しかし、霊界探偵になった時には母・温子や幼馴染・螢子の涙を目にし、何としてでも生き返るために、あちこちを全力で掛けずりまわった。更に力を持った敵を目の前にしたときの「絶対に倒してやる」という勢いは、「努力」も「野心」も超えたゆるぎない魂を生み、勝利を掴む。「これぞ王道少年漫画」の勢いを突き進まんばかりである。

皆が幽助に惹かれていく

幽助の性格には全くといっていいほど「」というものがなく、良くも悪くも「」しかないといっても過言ではない。 敵の本拠地にもコソコソということなどは無縁に堂々と踏み込んでいき、バカ正直が故に敵にも簡単に捕まり、嘘をつくことが苦手な様子もみえる。
しかしこの「真っ直ぐさ」は幽助の最大の魅力でもあり、味方も敵も取り込んでこんなにも多くを虜にさせる主人公はそういないだろう。

大切な幼馴染の螢子を人質にし、幽助に戦いを挑んだかつての敵・飛影も、「徐々に幽助に惹かれている」と作中では蔵馬がかわりに明言し、その蔵馬自身は幽助と出会って間もない頃に、母親のことを含めた自身の詳しい身の上話をした。

暗黒武術会で敵チームとして闘った者たちも、幽助の人柄と勝負に魅了され、もう一度闘うことを楽しみにしている。
理屈抜きで勝負をしよう」と幽助が一声掛ければ、幽助の意気込みを気に入った魔界の住人は、敵も味方も派閥も超えて正々堂々の拳を交し合う。

幽助は強い。

しかし皆が幽助に惹かれるのは、拳の強さだけじゃない「バカ」がつくほどの真っ直ぐさに誰もが気持ち良さを抱く。それが幽助の真骨頂だろう。

数々の名作を生み出した週間少年ジャンプ作品。作品の顔となる主人公は「友情・努力・勝利」の影響の及ぶところが最も大きい。 浦飯幽助はこちらが見ていて恥ずかしくなるくらいにそれらを投影し、またそのものであって、これぞジャンプの主人公と見ていて熱くなるばかりである。

現代でいえば、この「熱さ」は流行らないのかもしれないが、だからこそ久々にこんな主人公を見てみたいというのは筆者のささやかな願いでもある…。

ライター:あにぶ編集部|Co. さん

©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 ©ぴえろ/集英社

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