地獄少女 宵伽 第11話「回顧録~籠ノ鳥~」【感想コラム】

地獄少女第4期も、残すところあと2話。夏の終わり(もう秋みたいなものですが)をこのアニメと共に迎えられるのは、幸せなことだと思います。というわけで、11話です。

秘めた恋心の物語

今回の実写ありパートは、ラーメンの出前を待つみんなのシーン。

そわそわするきくり。どうしたのかと思えば、届けに来たのはミチル側に行ってしまった山童です。

普段は口の悪いきくりですが、恋するオトメでもあるようです。しかし、2人の会話はなし。やっぱりフラれた扱いなんですね。

秘めた恋心と言えば――印象的なエピソードの回想に入っていきます。

今回の登場人物です。

北山明:中学生の少年。美津子への恋心を秘めています。
山岡美津子:電気屋の奥さん。若くて美人です。いつも店番をしています。
山岡誠次:旦那。店にはあまりいません

頻繁に出てくる御景ゆずきという少女は、閻魔あいとリンクしていて、地獄少女の活動を見せられています
彼女の詳細については、アニメ第3期を観ればわかります。

暴力を振るう旦那と、人妻に恋した中学生

地獄少女 宵伽 第11話「回顧録~籠ノ鳥~」【感想コラム】

画像引用元:©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス

明は毎日のように、美津子に会うべく電気屋に通います。電気屋とはいえジュースも売っているので、それを買ったりして会う口実を作っている様子。

美津子は常連である明に優しく接しますが、夫の誠次はそれが面白くないみたいです。

「ガキに随分と色目を使ってたじゃないか!」

と、誠次は美津子に暴力を振るい、こっそりそれを見ていた明は、なんとかしようと地獄通信に書き込んでしまいます。ここで、ゆずきがその事情を知ってしまうのですが、それは閻魔あいと繋がっているからです。

ここまでのポイントです。

・誠次は頻繁に店に電話し、少しでも遅れると暴力を振るう。嫉妬深く、妻を支配したい? 久々にガチクズの予感。
・美津子は夫に逆らわず、誤りながら暴力を受ける日々。
・明はその事情を知っていて、美津子が好きなのでなんとかしたい

恋は時に思考を制限させる?

明は“友達の話”と仮定し、ゆずきに相談します。ゆずきは何も知らないふりをして、それでも明を止めようと相談にのります。

ゆずきの考えはこうです。

美津子が夫を嫌っているとは限らない。逃げないのは、それも一つの愛の形だから。

もう関わるべきではないと考えるゆずきですが、明は“美津子は逃げたがってるけど、それが出来ずに苦しんでいる”と決めつけてしまいます。

恋は盲目というやつですね。相談なんて建前で、既に出ている結論を後押ししてもらいたかっただけのようです。

明は止まらず、行動に移ります。

歪んだ愛が招いた悲劇

地獄少女 宵伽 第11話「回顧録~籠ノ鳥~」【感想コラム】

画像引用元:©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス

「あんな奴のいいなりになることないよ!」
「逃げるところがないなら、ウチにくればいい!」

明は言います。

中学生にそんなことを言われても困るかもしれませんが、そういう意味ではなく、美津子はこれを拒否。明の身を思い、帰るように促します。美津子の方には、明に対する恋心は微塵もないようです。

そして案の定現れる、夫の誠次。

やはり色目を使っていたと、明を殴り、それから美津子にも暴力を……。

意を決した明は、ついに藁人形を使ってしまいます。

地獄に流されてしまう誠次。その際に、誠次に巨大な電源プラグを刺そうとする閻魔あいが、シリアスなのにシュールです。

実は、誠次は妻を護るために動いていたことが判明します。

嫉妬深く、暴力を振るい続けていたことには変わりないのですが、そこに悪意はなかったようです。

ようやく美津子を苦しみから開放できた――と思った明でしたが、翌日には美津子も失踪。ゆずきの言うとおり、美津子の方も誠次を受け入れ愛していたのです。

歪んだ夫婦愛。

明は純粋な恋心を持っていただけに、それが理解できず、報われない恋のために“自分の死後”の地獄行きも決めてしまいました。

なんとも悲しい結末でした。

そして来週はいよいよ最終話です。寂しいですが、最後まで楽しんでいきます!

地獄少女 宵伽 感想コラムのまとめ