遊戯王の海馬瀬人と言えば声を当てている津田健次郎さんの高笑いが印象的かと思いますが、実は緑川光さんが海馬の声を担当していたことをご存知でしょうか。
遊戯王は最初、東映アニメーションによってアニメ化がされました。現在主流となっている遊戯王と区別をつけるためにファンからは「初代遊戯王」「東映版遊戯王」などと言われておりますが、これがまた突っ込み所満載のアニメなのです。
異様に豪華な声優陣!
主人公である武藤遊戯はエヴァンゲリオンで碇シンジや幽々白書では蔵馬を演じた緒方恵美を筆頭に、他のメインキャラ4人は森川智之(金田一少年の事件簿の明智健悟)、置鮎龍太郎(地獄先生ぬ~べ~の鵺野鳴介)、かかずゆみ(ドラえもんの源静香)、ゆかな(ふたりはプリキュアの雪城ほのか)、そして海馬瀬人役に緑川光(ガンダムWのヒイロ・ユイ)など、声優さんの名前を知らなくても多くの人がその声を聞いたことがあるであろう人達が揃いも揃っているのです。
メインキャストだけに力を入れているのかと思いきや、一発キャラも知名度の高い人物が多く登場します。ほんの一例ですがドラゴンボールではフリーザを演じられた中尾隆聖さん、クレヨンしんちゃんではぶりぶりざえもんを演じられた塩沢兼人さんなども出演しており、そういった面でも楽しめるアニメと言えるでしょう。
カードバトルにも注目!?
初代遊戯王はまだカードゲームが主体とはなっておりませんが、それでも何度かカードバトルが行われます。これ突っ込み所満載で見ていてとても面白いのです。もはやカードバトルというよりは言ったもの勝ちの勝負であり、そこに論理的なカードバトルは存在していません。
「このモンスターで地面を砕く! 場が崩れたから勝負は引き分けだ!(と言いながら海馬が謎の煙と共に教室から姿を消す)」といった感じです。もちろんカードにそのような効果はなく、そもそも遊戯の場には飛行可能なドラゴンがいるため地面が崩れようがバトルに関係なく、なぜ煙が出てきたのかも、なぜ海馬が瞬間移動のように教室から姿を消すのか、すべてが突っ込み所です。
1話1話の見やすさ
突っ込み所は多いものの1話の構成としては上手くまとまっているため、退屈せずに視聴することができます。1日で連続して見るのも苦ではありませんし、1日1話で見るのもどちらもオススメできます。全27話と確認しやすいのも特徴ですがこのテンポの良さならもっと話数があってもよかったくらいでしょう。
とにかく突っ込み所が多いため、受け狙いのないシュールなアニメが好きな人には是非おすすめしたいです! クイズやパズルといった毎回変わった勝負は見ていて飽きませんし、カードゲームが主体ではない(そもそも前述のとおりルールが破綻している)ため、どなたでも楽しむことができますよ!
文章:kyouei-amagasaki1200