アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第7話『14才の放課後』【感想コラム】

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第7話『14才の放課後』【感想コラム】

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第7話『14才の放課後』 あらすじ  

リカの誕生日を祝うために集まったアイたち。遅れてやってきたリカが「愚痴に付き合ってもらう」と取り出したのは、自分の父親と思われる5人の男性の写真だった。 母・千秋と交わした「中学にあがったらパパに会わせる」という約束が果たされず、父への思いと母への苛立ちを募らせ、悪態をつくリカ。その態度をたしなめたねいると桃恵に、リカは怒りをぶつけてしまう。

リカのお当番回

先生への恋心に気付いた?アイが突然学校に向かい、コンプレックスだったオッドアイを隠すための前髪をかきあげて、笑顔を見せたカットで終わった前回。 なぜ!?突然!?と気になる終わり方をしたにも関わらず、一切そのことに触れてこないのがこのアニメの憎いところでありうまいところ。 今回は、リカとリカの家族について掘り下げていく回となりました。

誕生日と父親

不登校だったアイが急に学校に通い始めるも、意外とみんなも順応して丁寧にLINEを返す。 「制服かわいい」「いつだったら連絡できる?」他愛もない女子同士のやりとり続く。 先生のこともあって不登校気味だったアイが、突然快活になったらなんだか怪しいものだけど…。

そんなかわいらしい、やり取りがあった朝。学校へ出掛けようとするリカに朝まで仕事をしてただろう母親が声を書ける 「誕生日だから」と手渡されたのは1万円。娘の誕生日に現金を渡す母親というのが、なんともこの母娘の距離感を明示している。

これまで何度か言及されてきたリカの父親について、リカはまだ父親のことを知ろうと母親にすがるも一向に話そうとはしなかった…。

大人と子ども

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第7話『14才の放課後』【感想コラム】
画像引用元:©WEP PROJECT

放課後集まった4人。 話題はきちんとアイの登校について触れている。アイ曰く、突然登校した理由は「家で悶々といろいろ考えてても埒開かないかなって…」という、衝動的な理由のようだ。 いじめとまではいかないが、誰も話し掛けてこない”腫れ物扱い”状態のようだ。 家族や学校、周りには心を開かないけど唯一、お互いがお互いにだけ心を開く4人。今度は、リカが悩みを打ち明けることに。

リカが取り出したのは5枚の男性の写真たち。5枚の男性たちの中にリカの本当の父親がいるんだという。 まだリカがアイドルをやっていた頃に、母親に父親について聞いたことがあるが、本人も分からないという。 『それが一番たまんないっての』っとリカが思わず母親に悪態をつくと、桃恵が思わず反応する。リカも喧嘩腰になってしまうが桃恵も味方だからこそ母親への悪態を止めたいと思って言っていること。このあたりはすごくリカのマイペースでストレートな性格を、周りが熟知し始めてる感じが伝わってきて非常に良いですね。 それでもリカは、母親が自分に対して憎しみを持っているんだと語ります『もっと幸せになれたはずだって。自業自得のくせに。それで私のことだって憎んでるんだ』と。

リカは、自分がいなければよかったんじゃないかと思う反面、やはりどこか寂しさをにじませる。 ねいるからは、お互いがお互いを憎み合っている関係を共依存だと揶揄されてしまいます。ねいるも幼ないながらワンマン社長を行っている少女。彼女の家庭環境もどこか複雑なので、こうしたドライな対応になってしまうのが、なんだか闇…。 そんなリカを一番理解してあげているのが、家庭環境の似ているアイでした。

『私達母子家庭ズだし』と皮肉を込めた言葉で、リカの気持ちを汲み取ってあげようとするアイ。 お互いの愚痴を言い合ううちに、大人たちの不思議さに悩み始めます。『大人って時々別の生き物に見える』と、なんで好き好んで結婚した挙げ句に、相手と離婚やうまくいかなくなってしまうのか。 リカの純情な叫びに、桃恵は「もうきっと大丈夫」と思っていると、ねいるは「私は思ったこと、合理的に正しいことをすぐ口に出しちゃう性格だから」と、自分なりの心配する気持ちと素直な性格を気にしている様子…。

そして「私は産まれたときから両親がいないから…面倒ごとを考えこまないで楽」なんだと、さらりと爆弾を投下。ねいるはもしかしたら一番家庭環境が闇なのかもしれません…。

心の隙間

母親に対する恨みと、父親への寂しさが募っていくリカ。 「あのときの優しい声しか思い出せない…顔が思い出せないんだ…今会いたい」と涙を流します。

あのいつも気丈に振る舞うリカが涙を流す演出は、リカの苦しさを表すのはぴったりでしょう。 ーーそしていつもの如く唐突と始まるエッグ世界での戦い。 今回のエッグ少女は「信仰宗教に心を支配されてしまった信者」…一番触れにくい闇深の類いのやつ…… 本来、ワンダーキラーは”その少女のトラウマになった存在”が異形の存在として出現するわけですが…これまでのエッグ少女はわりと、ワンダーキラーを畏怖の対象というよりむしろ崇拝していたりすることが多いのも闇を感じますね。

「私たちをコスモの心理につなげてくれるのよ」と明らかに”イッチゃってる”信者さんのエッグ少女。しかも、ワンダーキラーを倒そうとするリカに対して逆に憤りをぶつけ始めます。

「ママは体は弱くて…パパは仕事がうまくいかなかった」と家族の不幸を吐露し始める少女。だから家族ぐるみで宗教にすがるしかなかった…。騙された挙句の一家心中 しかし、そんな少女の言葉と先生と呼ばれるワンダーキラーの言葉がリカの心にも刺さり始める。

同じように家族としての悩みを抱えるリカは…いつしかその言葉に戦意を失ってしまう。

親を守るのは子の使命

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アイ、ねいる、桃恵。それぞれがリカに声をあげるが、その悲痛な叫びはリカの心には届かない。 「私も救われたい…」リカの心からの本音。いつも強く振る舞っているけれどまだまだリカも親からの愛情を受けたい少女…。その心はもう崩壊寸前でした。

そんなリカを救ったのはお助けアイテムである亀の万年。本来は対アンチ用であり特定のワードを叫ばないと出てこない存在。 ですが、初めて観た者を親と思い込む刷り込みがされている万年は親を守りたいという気持ちで必死にリカを守る。

その姿にようやくリカは正気を取り戻す。 『ママが一つだけ正しいこと教えてくれた…女に金を要求する男は全部偽物だって!』 万年の活躍とリカの復活。ワンダーキラーを真っ二つにぶった切ったリカ。 「私は弱い…でもそれが私なんだ。自分を傷つけてでも…私は生きてやる!」と、リカは自ら弱かったんだと素直に認めることで逆に強く生きることができるようになりました。

戦闘後。リカは母親と会話をするようになる。 あんなに気になっていた父親のことを聞くことはなく…多くは語ることはなく、それでも母親の気持ちに少しだけよりそうことが出来たリカでした。

親子の微妙な距離感

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お助けアイテムや周りの仲間たちによって、リカの母親に対する感情や家族に対する思いが変わった分かりやすくて良い回でした…。 カメちゃんが見せた子は母親を護るものであるという献身的な姿。そして、これまでは本当に感じたことのなかった信頼のおける仲間たちが本気で心配している姿。

思わず心を揺さぶられたリカが、あれだけ冷たく接していた母親に対して素直になるようになったラストはグッと来ますし、 今までまったく話し掛けてもこなかったのに、少しずつですが心を開いて話しかけてるようになったリカに、何も言わずにいつも通りに接する母親の姿にもなんだか心を打たれるような回だったと思います。

「どうせ私を捨てちゃうんでしょ…?」というさらっとナイーブな質問にリカが「今じゃない」となんとも言えない距離感を想起させる答え方をしていたのも印象的でしたね。

結局7話では、アイの登校理由は語られませんでした…ねいるの家庭環境も気になるところだし桃恵もあまりスポットが当たらずと、謎がまだまだ残ってスッキリしませんがどう伏線を回収していくかに注目したいです。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ アニメ情報

(C)WEP PROJECT
ホームページ:ワンダーエッグ・プライオリティ

この記事のライティング担当:Uemt

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