「沼津に来るアニメファンのマナーは本当に悪いの??」
沼津市在住の皆さん10人にインタビューしてきました。
ユメの電車にミライを乗せてーー。
Message from Numazu セカンド
第0章 〈ヌマヅの声〉To アニメファンのみなさんへ
先日、1週間ほど沼津に帰りました(生まれも育ちも沼津ではありませんが)ので、せっかくだから…と思い、
沼津市在住の皆さん10人に「アニメファンについてどう思っているか」インタビューしてきました♪
諸都合により匿名インタビューとなっていますが、「その方がアニメを見ているか・年代・性別」を記させて頂きましたので、そちらから「今の沼津市のファンへの思い」そして、“これから”を改めて考えてみてください♪
このページの目次
『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台「静岡県沼津市」の人は、ファンのマナーをどう思っているのか…??【インタビュー】
一、60代・男性・未視聴
二、50代・女性・視聴
だからこそ、そうやってファンの方のマナーが悪いって話が広まっちゃうのは心配ね。
私も、最初に『アニメのファンが沼津に来る』って聞いたときに確かに心配したけれど、実際に見てみたら自分も楽しくなっちゃって。ファンの人といつも楽しくお話してます。
私はアニメのファンの方々、大好きです。これからも、たくさん来てほしいな…。」
三、50代・男性・視聴
それは、騒がしいとか…そういう話ではなくて。
お店の人たちもね、ファンの皆さんに『出来るだけ自分たちの住む町の魅力を伝えよう』って今、一生懸命(沼津市のことを)勉強してたりするんですよ、必死になって(笑)
でも、それが楽しくてねぇ。
子どもの頃から住んでいた『沼津』がこんなに素晴らしい町だったんだ、っていうのは、ファンの人が教えてくれた。
ファンの人がね、いい意味で沼津を変えてくれたんですよ。
みんな言ってます。『ありがとう』って。」
四、50代・女性・視聴
こんなちっちゃなお店、しかもアニメ関係の商品なんて置いてないお店にいっつも足を運んでくれて。
『◯◯に行ってきました~、◯◯はこういうところが良くて~』、なんて話してくれるんですよ。
それで、その時の皆さんの目は、自分たちでは分からないかもしれないけれど、すっごく輝いていて。
今、地元が盛り上がっていて、みんなアニメを応援したい、って思いはじめているのはそれが理由なんじゃないかしら。
アニメのファンの人が、『ラブライブ!サンシャイン!!』でのあの子達の頑張りを見て、『Aqoursを応援したい!』って思うのと一緒で、
皆さんが、ただ“アニメの聖地だから”じゃなく、本当に沼津のことを好きで好きで、何回も足を運んでくれて、更にはもっと知りたいと思ってくれる。
だから沼津市のみんなも、ファンの方を応援…じゃないですけど『もっと楽しんでもらいたい』『一緒に楽しみたい』って思うんですよ。」
五、50代・女性・視聴
一緒にお弁当を食べたりもしたんですよ(笑)
それも、ファンの方が『一緒にご飯食べませんか?』って誘ってくれて。年から考えたら孫の世代だけど、もはやみんな自分の子どもみたい(笑)
ここはアニメのファンが喜んでくれそうなものは売ってないのに、皆さん必死になって何か買えないか……って探していらして(笑)
そんな姿を見て、応援したくならないはずがないんです。」
六、40代・男性・視聴
写真撮るときは『写真撮っていいですか?』とか、『twitterに載せちゃってもいいですか?』とか。
だから、そんな話(沼津市民がファンが来るのを嫌がっているのではないかという憶測)は100%無い。
沼津を変えてくれた。アニメファンの皆さんに感謝です。」
七、40代・男性・視聴
「全然そんなことないのに、アニメファンの方々のマナーが悪いって…もはやデマみたいなことが広まっちゃうのが一番心配ですよ。
行き過ぎちゃうと、今度は、ファンの人達は『沼津市を楽しむために来てくださっている方』が多いのに、それが出来なくなっちゃう。
それは、地元の人間としてはすごい悲しいですよ。
夏は沼津の楽しみ方がもっともっと増えるので、ファンの方にもこれからの時期を一段と楽しんでほしいです。」
八、60代・女性・未視聴(内浦地区にお住まいの方)
私たちなんかは全然アニメのオタク(?)の方と直接お話することはないからよく分からないけど、婆さんたちでお茶会するときは、結構な頻度でオタクの皆さんの話になりましてね。
全然悪い話も出ないし………。
(しばらく悩んで)
一つだけ挙げるとするならあれかな、あの女の子たちの(絵が)載ってるバス(ラッピングバス)の写真を撮るときは安全に気をつけてとってくださいね、と。それだけですね…。
今までは、知らない人が歩いてることなんてほぼ無くて、寂れていたこの地区に、元気をくれたのは紛れもなくアニメファンのみなさんだと思います。
これからも、内浦を…ちゃんと楽しめるかは自信持てないけど(笑)楽しんでくださいね、と。」
九、40代・男性・未視聴
ちょっと大人数で来るときは事前に電話してくれたりして。
とても気遣ってもらっています。
だから、ファンの人を見てると思わされるんですよ、
『あぁ、ファンの人って本当に沼津も大好きで、大切にしていきたいって思いが強いんだなぁ』って。」
十、50代・男性・未視聴
私たちだって気付かないような沼津の魅力を、こんな、なんも無いと思っていた町の魅力を感じて、広めて、楽しんで。沼津も喜んでると思うんです。
私は、アニメはよくわからないんですけどね、でも、この前『大瀬崎』に行ったときに、アニメのシャツを着た方々が目をキラキラ輝かせて『神池』を見ていた光景がすごくグッと来て。
沼津をもっと知りたいって言ってくれる方がそんなにいる……ってのは本当に嬉しいことです。ありがとう。」
【感想】メセヌマ は本当の〈ヌマヅの声〉を届けていきたい
最近、SNSでは、沼津市に関する「ネガティブな」話題が多くの方に広がっていました。
SNSに始まり、所謂『まとめサイト』に悪意を持って拡散され…。
悪い話なんて、いくらでも拡散するんですよね。
マナー云々のことで話題になっていたお店に確認を取ってみて、実際にお話を聞いてみたら、それは、小さな出来事を悪意を持って盛りに盛られていたことが分かった…などといったこともありました。
(取り立てて掲載はしませんが)
でも、沼津に足を運んだ方々ならきっと、こう思うのではないでしょうか。
「耳を傾けるべき声は、そういうものなのかな?」と。
『本当にアニメファンは沼津に嫌われていないのか…。』心配な方こそ、地元の方ともっとお話してみてください。
もっと、「生の声」を聞いてください。
マナーについての問題は、これまでと比べ物にならないくらい、これから待っている壁のほうが大きいでしょう。
しかし、そんな時、これだけは忘れてほしくないんです。
今、地元が盛り上がっていて、みんなアニメを応援したい、って思いはじめているのはそれが理由なんじゃないかしら。
アニメのファンの人が、『ラブライブ!サンシャイン!!』でのあの子達の頑張りを見て、『Aqoursを応援したい!』って思うのと一緒で、
皆さんが、ただ“アニメの聖地だから”じゃなく、本当に沼津のことを好きで好きで、何回も足を運んでくれて、更にはもっと知りたいと思ってくれる。
だから沼津市のみんなも、ファンの方を応援…じゃないですけど『もっと楽しんでもらいたい』『一緒に楽しみたい』って思うんですよ。
「一緒に楽しむ」ことこそが、「輝く」ということ…。
どこかで聞きましたよね。
この2年間、沼津という地で、沼津とアニメファンは一緒になって、「輝く」に向かい、たくさんのものを築き上げてきたんです。
これは事実なんですよ。
だからこそ、これからも、アニメファンと、沼津市民の皆さんと、Aqoursと…
みんなで楽しみ、みんなで輝くために。
大変なことも待ち受けていると思いますが、
沼津のためになるのは、必ずしも、ファンの悪評を広め、統制を図ることでは無い、ということ。
沼津で、「アニメファンが楽しんでいる様子が、沼津市民の方々の心を動かした」こと。
この事を忘れなければ、素敵な未来が待っている、と私は思います。
アニメコラムサイト「あにぶ」では、
今回の企画「Message from Numazu 2nd」も含め、
今後も「地域と密着した」アニメ聖地インタビュー特集企画をお届けしてまいります。
この記事のライティング担当:竹取の翁