2作目『太陽の勇者ファイバード』の主人公は、アンドロイドに乗り移った宇宙人!
『勇者エクスカイザー』の好評を受け、製作の決まった続編が『太陽の勇者ファイバード』です。実は世界観も共有しているのですが、直接の繋がりが本編で語られることはありませんでした。
主人公は宇宙からやってきたエネルギー生命体・ファイバードですが、彼はエクスカイザーとは異なり天野博士が開発した高性能アンドロイドを依り代とした事で、火鳥勇太郎の名前で博士の助手として地球の人々の中で生活していくことになります。
天野博士とその2人の孫・ケンタとハルカに囲まれて生活する火鳥さんは、悪を許さない正義の心と勇気はもちろんですが、地球の文化や自然に触れては驚いて感動を露わにするような、素直な感性と純粋さを持ち合わせているのも大きな魅力で、エクスカイザーよりも女性ファンが増加したんだとか…
宇宙皇帝の名は伊達ではない。一時的にアメリカを下したことも!
火鳥さんとその仲間達、宇宙警備隊の面々は宇宙皇帝ドライアスとその部下を追って地球にやってきましたが、ドライアスとその2人の部下達は学会を追放された悪の天才科学者・Dr.ジャンゴと密約を交わし、彼の開発したメカ獣を世界各地に送り込んでくるため、ひとつの街が主な舞台だったエクスカイザーとは違い、物語の舞台は地球全体に広がりました。
しかも、ドライアスは物語中盤の20話でロボットとしての姿を現すと共に、ホワイトハウスを包囲することでアメリカ大統領から降伏宣言を引き出すという事も行っています。この事件は21話で解決されるものの、敵の強大さを示すという点では非常に印象的な演出でしょう。
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演出面に目を向けても興味深い。
ファイバードに登場する味方ロボの多くは、世界平和を願う天野博士が救助用として製作したマシンにエネルギー生命体が宿ったことでロボットの姿になる能力を獲得したもので、敵味方双方に地球人の天才科学者と秘密基地があるというのも特徴です。
未就学児を対象として製作されたエクスカイザーよりも、1~2歳上の年齢層を対象にしたことで全体的にアクションや世界観のリアリティが高められ、差別化することが試みられました。
このファイバードを経てストーリーの根幹や勇者達のデザインなど堅実に足場を固め、シリーズは次作へと繋がっていきます。
- シリーズはここから始まった『勇者エクスカイザー』
- 今日も世界平和を目指す!『太陽の勇者ファイバード』
- 初期3部作の最後を飾る『伝説の勇者ダ・ガーン』
- 正義の力が嵐を呼ぶぜ『勇者特急マイトガイン』
- 物語の舞台は実は2020年!『勇者警察ジェイデッカー』
- シリーズ唯一のコメディ作品!『黄金勇者ゴルドラン』
- 特撮の要素を取り入れた変身ヒーロー!『勇者指令ダグオン』
- 彼らの物語は、今も語られている最中!『勇者王ガオガイガー』