第3章となる新章アニメ『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』が、2026年2月6日(金)から全4話で配信スタートします。記憶を失った少年・斬札ウィンの物語はいよいよ「灯台」と「ロストフィールド」の謎へ踏み込んでいき、これまで積み重ねてきた“喪失”の物語が、大きく動き出すタイミングを迎えます。本記事では、新章『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』の基本情報はもちろん、第1章「追憶の水晶」と第2章「月下の死神」で何が描かれてきたのかを振り返りつつ、X(旧Twitter)での評価や、トレーディングカードゲーム&原作マンガとの関係までをまとめて整理します。
「途中から入りづらそう」「デュエマはカードゲームのルールが難しそう」と感じて手を出せていない人や、「第1章・第2章を観たはずなのに、細かいところを忘れちゃった…」という人に向けて、この記事は“予習&復習ガイド”のような位置づけです。読み終わるころには、新章『忘却の太陽』がどんな空気の物語で、どこから視聴を始めればいいのかが、きっと自分の中でクリアになっているはずです。
2026年配信の新章『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』基本情報まとめ
まずはニュースとして一番重要なポイントから押さえておきましょう。アニメ『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』は、「Duel Masters LOST」シリーズの第3章にあたる新エピソードで、デュエル・マスターズ公式YouTubeチャンネル「デュエチューブ」にて、2026年2月6日(金)から配信がスタートします。全4話構成で、毎週金曜20時に1話ずつ公開される予定です。短期集中のミニシリーズ形式なので、リアルタイムで追いやすいのも嬉しいポイントですね。
さらに、各種配信サービスでも2月10日(火)正午から順次配信が開始される予定となっており、普段からサブスクでアニメを観ている人も、自分の使っているサービスからアクセスしやすい形になっています。バンダイチャンネルやABEMA、dアニメストア、U-NEXTなど、多くのプラットフォームで既に第1章・第2章が配信されているので、新章が始まる前にそちらで一気見してしまうのもアリです。
今回公開されたキービジュアルでは、新たな「クリスタルカード」を手にした斬札ウィンが、香取ニイカ、九十九矢ワユミと並んで歩き出しています。背景には、不穏な空と遠くに立つ灯台のシルエット。ウィンの表情もどこか決意をにじませていて、「自分の記憶を取り戻すための旅路」が本格的に始まることを予感させます。
ティザーPVでは、ウィンが新たな記憶の断片に導かれるように灯台へ向かおうとする一方で、世界の各地でロストフィールドの異変が広がっていく様子が、短いカットの積み重ねで描かれています。静かなピアノの旋律の上に、不穏なSEや歪んだ街の風景、アビスベル=ジャシン帝の視線が重なっていき、「これはもう“ただのカードアニメ”の域を完全に超えているな…」と感じさせる空気感です。
なお、新章『忘却の太陽』につながる第1章『Duel Masters LOST ~追憶の水晶~』と第2章『Duel Masters LOST ~月下の死神~』は、すでにデュエチューブと各配信サービスにて全8話が配信中です。さらに、BS12 トゥエルビでは2025年12月10日(水)から毎週水曜26時に第1章・第2章の放送がスタートし、放送翌日18時からは7日間限定でTVerによる見逃し配信も用意されています。テレビ派の視聴者にとっても、新章に備えて追いつきやすいタイミングと言えるでしょう。

第1章「追憶の水晶」と第2章「月下の死神」で描かれた物語と世界観の復習
『Duel Masters LOST』は、「デュエル・マスターズ」シリーズの中でも、とくに雰囲気の異なるスピンオフ的な立ち位置にいる作品です。ここでは、第1章と第2章の内容を“細かいネタバレを避けつつ”“新章の理解に必要なところだけ”に絞って振り返っていきます。
第1章「追憶の水晶」:消える新宿、記憶を失った少年、都合がよすぎる婚約者
物語のスタート地点は、東京・新宿。突然、人が“姿ごと”消えてしまう怪事件が多発している街です。その新宿で半年前に目を覚ましたのが、今回の主人公・斬札ウィン。目覚めたとき、彼は自分の名前以外の記憶をすべて失っていました。学校にもなんとなく馴染めず、バイトも続かず、夜の公園で時間をつぶす毎日。彼の周りには、クラスメイトのニイカや、街の不穏な噂話がまとわりついています。
そんなある日、ウィンのクラスに転校してきたのが、謎の少女・クリスタ。彼女は突然、「私はウィンの婚約者で、あなたの過去の全部を知っている」と言い放ちます。普通なら“痛いキャラ”で終わりそうな発言ですが、彼女が持つ行動や言葉の端々から、どうやらそれが単なる妄想ではないことが少しずつ示されていきます。
第1章を通して描かれるのは、失われた記憶を持つウィンと、“記憶を知っている”と主張するクリスタ、そしてそんな二人の関係を間近で見ているニイカたちの、歪んだ三角関係のようなものです。街では人が消え続け、その背景には「ロストフィールド」という異常領域の存在がちらつく。カードゲームのデュエルも、この世界では単なる遊びではなく、現実を侵食する異世界との境界に関わる危険な行為として描かれます。
第1章の終盤では、「ウィンの記憶」と「ロストフィールド」と「クリスタの正体」が、それぞれ思いもよらぬ形で結びついていきます。ここでのクライマックスを押さえておくと、新章でウィンが“灯台の記憶”に触れる場面の重みが何倍にも増すはずです。
第2章「月下の死神」:心臓を奪う“死神”と、禁忌の力「同化」
第2章「月下の死神」では、物語のトーンが一気にダーク寄りに振れます。ウィンはクリスタとの死闘の末に「クリスタルカード」を受け継ぎ、それが自分の記憶やロストフィールドの秘密に深く関わっていると知ります。そんな中、東京では別の怪事件が発生していました。それは「人間の心臓だけが抜き取られる」という、ホラー映画級の異常事件。被害者の胸には、まるで何かに“すり抜けられた”ような痕跡だけが残ります。
この事件の裏で暗躍していたのが、「黒き死神」と呼ばれる男・黒城凶死郎。かつてのデュエマシリーズでも人気を博した黒城が、『LOST』ではより陰鬱で危険な雰囲気をまとって登場します。彼が操るのは「同化」という禁忌の力で、人とクリーチャー、人と人、さらには現実とロストフィールドの境界さえ曖昧にしてしまう能力です。デュエルで負けることが単なる“ライフがゼロになる”という表現では済まなくなり、「存在そのものが侵食されていく」という感覚が強く描かれます。
X(旧Twitter)でも、第2章の展開については「怖すぎてビビった」「これ本当にデュエマでやっていいやつ?」といった感想が多く、良い意味で従来のデュエマアニメ像を裏切ったと話題になりました。一方で、「小さい子が観るにはちょっとハードかも」「対象年齢上がってるよね」という声もあり、まさに“大人向けのデュエマ”として受け止められている印象です。
第2章のラストでは、ウィンが自分の存在と正面から向き合い、「それでも前に進む」と決意する大きな転機が訪れます。その決意の続きとして、「忘却の太陽」で灯台へ向かう旅路が描かれていく──という流れです。
斬札ウィンとニイカ、ジャシン帝――『LOST』を動かすキャラクターたち
『Duel Masters LOST』を“カードゲームのアニメ”から“人間ドラマとしてのアニメ”に押し上げているのは、間違いなくキャラクターたちの存在です。ここでは、新章『忘却の太陽』で特に押さえておきたいキャラの関係性をもう少し丁寧に見ていきましょう。
斬札ウィン:空白を抱えて生きる主人公
ウィンは、自分の過去に関する記憶が完全に失われた状態で物語をスタートします。第1章では、「過去がないなら、今を楽しめばいいじゃん」と言わんばかりに、どこか冷めた態度を見せることもありますが、根っこはとても優しく、誰かが困っていると放っておけない性格です。その優しさが、ロストフィールドやデュエルに巻き込まれるきっかけにもなり、同時に彼を何度も救ってきました。
第2章では、自分の記憶の一部がとても“重いもの”である可能性が示されます。それでもウィンは、「たとえ知らない自分が嫌な奴だったとしても、今ここにいる自分を信じたい」と前を向こうとする姿を見せてくれます。新章『忘却の太陽』では、その決意がどこまで本物なのかが試されることになりそうです。灯台で待つ“何か”に向き合うとき、ウィンは自分のどんな一面を知ることになるのか──個人的にも非常に気になるポイントです。
香取ニイカ&九十九矢ワユミ:ウィンの“現在”を支える2人
ニイカは、クラスメイトであり、ウィンにとって最初の「今の自分を知ってくれている人」です。ウィンの記憶が戻ろうが戻るまいが、「今ここにいるウィン」を見て、一緒に笑ってくれる存在でもあります。その一方で、クリスタの存在やロストフィールドの真実を知っていく中で、「支える側でいることのつらさ」も背負っていくことになります。
BS12での再放送では、ニイカがナビゲーターとして登場し、視聴者に向けて作品の見どころを紹介してくれる特別パートも用意されているとのこと。これは裏を返せば、制作側が「ニイカというキャラクターを通して『LOST』の世界を味わってほしい」と考えている証拠でもあります。彼女が“ただのヒロイン”にとどまらない立ち位置を持っていることは、新章でも意識しておきたいポイントです。
ワユミは、第2章から本格的に物語に関わってくるキャラクターで、ロストフィールドに対して、ウィンやニイカとはまた違った角度から向き合う存在です。彼女自身もある種の「喪失」を抱えており、ウィンたちと出会うことでその運命が大きく変わっていきます。『忘却の太陽』のキービジュアルで、3人が同じ方向を向いて歩いているのは、彼らが“それぞれの喪失を抱えた仲間”として並んで立っていることの象徴にも見えます。
アビスベル=ジャシン帝:ロストフィールドの向こう側から見つめる存在
そしてもう一人、忘れてはならないのがアビスベル=ジャシン帝です。トレーディングカードゲームのほうでは、闇文明の強力なフィニッシャーとしても知られる人気クリーチャーですが、『Duel Masters LOST』では、ただの“敵”とも“味方”とも言い切れない独特のポジションで登場します。
ロストフィールドの発生や拡大と深い関係を持ちながらも、彼自身の目的ははっきりとは語られません。第1章・第2章を観ていても、「この人(?)、最終的に何をしたいんだ?」という感覚を抱き続ける視聴者も多いはずです。ティザーPVで、灯台や太陽を見上げるような構図が差し込まれていることからも、『忘却の太陽』ではジャシン帝の“真意”に一歩踏み込む展開が期待されます。
Xで語られる『Duel Masters LOST』の評価とデュエマアニメらしさ
新章の告知が出てから、X(旧Twitter)上では「#デュエマLOST」「#デュエルマスターズ」「#デュエマアニメ」といったハッシュタグを通じて、さまざまな感想や考察が流れています。ここでは、投稿文を引用せずに、ファンの声の傾向をざっくり整理してみましょう。
まず目立つのが、「デュエマとは思えないほどダークで好き」という声です。特に第2章「月下の死神」のホラー要素はインパクトが強く、黒城凶死郎や心臓を抜かれる事件の描写に対して、「深夜アニメみたい」「令和のコロコロ原作でここまでやるのか」と驚き混じりに称賛するツイートが多数見られます。ビジュアル的にも、赤や黒を基調とした不穏な色使い、歪む背景、ロストフィールドの“異物感”など、視聴後に強く印象が残るカットが多いのも特徴です。
次に多いのが、キャラクターの感情描写への評価です。「ウィンの優しさと弱さのバランスがリアル」「ニイカの立場がしんどすぎて毎話胸が痛い」「黒城の狂気にも悲しさがあって単純な悪役になっていない」といった感想が多く、視聴者が“誰か一人の推し”ではなく、“登場人物それぞれの事情”に感情移入している様子がうかがえます。特に、ニイカがウィンやクリスタ、ロストフィールドに向き合う中で見せる迷いや揺れは、多くのファンの心をつかんでいるようです。
一方、少しネガ寄りの意見として多いのが、「デュエルシーンをもっとじっくり見たい」「カードの効果やコンボを詳しく描写してほしい」という声です。『Duel Masters LOST』では、あえてカードのテキストや細かいルール説明を省き、「シールドを割ってダイレクトアタックを決める」という大まかな流れに絞って描かれています。その分、テンポよく物語が進む一方で、「カードゲームとしてのプレイング描写を期待していた層」からは物足りなさも挙がっているというわけです。
ただし、その“シンプルさ”を評価する声も同じくらい多く、「昔デュエマを少し触ってたくらいだけど、ルールを知らなくても観られるのが助かる」「カードに詳しくない友達にも勧めやすい」といった意見も見られます。結果として、『Duel Masters LOST』は「ガチ勢のためのカードアニメ」というよりも、「デュエマの世界観を土台にしたダークな青春群像劇」として受け止められていると言えそうです。
また、同時に配信されているショートアニメ『でゅえる・ますたーず ろすと みに』の存在も、SNS上では好意的に語られています。本編が重くなりがちな分、ミニアニメでキャラのギャグ寄りの一面や、日常のゆるいやりとりを見せてくれることで、「心のクールダウンができる」「ギャップがかわいすぎる」といった声が上がっており、シリーズ全体としての“温度差のバランス調整役”になっているのも面白いところです。
デュエマTCGと原作マンガから見る『Duel Masters LOST』の位置づけ
ここまでアニメ版を中心に見てきましたが、『Duel Masters LOST』をより深く楽しむには、「20年以上続くデュエマブランドの中で、どんな役割を担っている作品なのか」という視点も欠かせません。
トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」は2002年に誕生し、今でも新パックが発売され続けているロングランタイトルです。かつてコロコロコミックを読んでいた小学生たちが今は大人になり、社会人や学生として生活しながら、ふとしたきっかけで“懐かしさ”からカードを手に取る──そんな“出戻り勢”が増えているのも近年の特徴です。
『Duel Masters LOST』は、そうした「大人になった元デュエマキッズ」や「昔コロコロを読んでいた世代」に向けて、「今の自分でも楽しめるデュエマ」を提示する役割を持っているように見えます。舞台は現代の東京、主人公は記憶を失った高校生。大人になった視聴者でも共感しやすい“生きづらさ”や“喪失感”が物語の根幹に据えられていて、そこにデュエマのカードやクリーチャーが絡んでくる構造です。
原作マンガ版『Duel Masters LOST』は、小学館「週刊コロコロコミック」で連載中で、漫画ならではの表現でウィンたちの物語が描かれています。アニメとは展開や描写の仕方が異なる部分も多く、「アニメ→マンガ」「マンガ→アニメ」という双方向の入口を用意することで、デュエマブランド全体の裾野を広げている印象です。
カードゲームとの連動面では、『LOST』関連のカードやデッキも発売されており、アニメで気になったクリーチャーを実際のカードで触ってみる、という楽しみ方もできます。「アニメで見たあの一枚が、現実のデュエマでも使える」「対戦で活躍させてみたい」という気持ちがそのままショップへの足運びにつながる、というのは20年以上続くTCGならではの強みです。
『忘却の太陽』をより楽しむための視聴ガイドとチェックルート
ここまで読んで、「よし、新章に備えて観てみようかな」と思った方のために、最後に具体的な視聴ルートを整理しておきます。自分の生活スタイルや時間の余裕に合わせて、無理なく追いかけられる方法を選んでみてください。
① 時間があまりない人向け:重要回だけ押さえる“ショートコース”
「とにかく新章に間に合えばOK」「細かいところは後でゆっくり観たい」という人におすすめなのが、重要回だけをピックアップして観るショートコースです。具体的には、
・第1章のクライマックス回(ウィンとクリスタの関係が大きく動く回)
・第2章の序盤回(黒城凶死郎と心臓事件、「同化」の怖さが提示される回)
あたりを重点的にチェックしておけば、「ウィンの記憶」「クリスタルカード」「ロストフィールド」「黒城」というキーワードを頭に入れた状態で、『忘却の太陽』に突入できます。気に入ったら、改めて最初から順番に見返すのも良いでしょう。
② じっくり浸かりたい人向け:第1章1話からの“フルコース”
「せっかくだし全部味わいたい」「キャラクターの心情の変化を丁寧に追いたい」という人には、第1章1話から順番に観る王道ルートをおすすめします。全4話×2章=8話なので、週末にまとめて観ることも、平日に1~2話ずつ観ることも可能なボリュームです。
視聴手段としては、以下のような選択肢があります。
- デュエル・マスターズ公式YouTube「デュエチューブ」
- 各種配信サービス(バンダイチャンネル、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVなど)
- BS12 トゥエルビでの再放送+TVerの見逃し配信
公式プレイリストも用意されているので、「どこから探せばいいの?」という人は、まずはこちらからアクセスしてみてください。
アニメ『Duel Masters LOST』第1章・第2章 プレイリスト
総合情報やスタッフ・キャストの詳細、関連ニュースなどは、公式サイトや原作ページでチェックできます。
作品世界へ踏み出すための一歩を、今ここから
『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』は、斬札ウィンの失われた記憶とロストフィールドの謎に、本格的に踏み込んでいく重要な章です。灯台にたどり着いたとき、ウィンが何を思い出し、何を失い、何を選び取るのか──。それは、ただのカードバトルものではない、“喪失と再生”の物語のクライマックスへ向かう第一歩でもあります。
まずはティザーPVを再生して、新章の空気を自分の目で確かめてみてください。映像と言葉、音楽のすべてが、「この先に待ち受けるもの」をさりげなく示しています。
そして夜や休日には、第1章・第2章を少しずつ振り返りながら、2026年2月6日(金)の配信開始を一緒に待ちましょう。20年前にデュエマで遊んでいた人も、最近アニメにハマったばかりの人も、カードゲームには詳しくないけれどダークな青春ストーリーが好きな人も。ウィンたちとともに、“忘れていた太陽”を探しに行く旅に参加してみませんか。
TM and ©2025 Wizards of the Coast/Shogakukan/WHC/ShoPro





































