声優は人気職であることは各メディアでも取り上げられえています。しかし現実は厳しい事が多く、その高い競争率から声優を諦める人も多いと聞きます。ですが、どの世界にも長い間成功できなくても、諦めずに、長い下積みを経てようやく成功する人も存在します。世の中では「遅咲き」と呼ぶようですね。今回ご紹介するロシア人声優である、ジェーニャ さんはその代表例ではないでしょうか。
ロシア人声優 ジェーニャ さん。下積み10年で実った声優としての人生
ジェーニャさんは「SHIROBAKO」を手掛けた、水島努監督の代表作の一つで、現在ロングランヒットをしている劇場版アニメ「ガールズ&パンツァー」において、クラーラというキャラの役を担当し、劇中では母国語のロシア語と流暢な日本語を披露しています。
実は彼女、「YOUは何しに日本へ」というテレビ番組で、コミケ会場でインタビューを受けていました。
私もテレビで見ていましたが、その時のインタビューで
「セーラームーンを見て憧れて日本に来た。10年かかったけどようやく目立った役をもらうことができた。10年の下積みが実った」とガルパンにてクラーラ役を演じた事について笑顔で話していたのが印象的でした。
またガルパン狂の私にとって、ジェーニャ さんが最後に言った
「ガルパンはいいぞ」
激しく同意!!
この時ツイッターでは、彼女のアカウントに祝福のコメントが殺到していましたが、ちなみに「ガルパン狂」の私も祝福のコメントを入れました。はい、もちろん。
このクラーラというキャラは劇中では登場回数も多くロシア語も話しているシーンがあることから、観客の印象も強く、キャラと同時に ジェーニャ さんの知名度も一気に上がりました。
ちなみに、過去に ジェーニャ さんは「新世紀エヴァンゲリオン新劇場版:破」において、ネルフの職員役の声を担当し、その他にも「リトルバスターズ」などのアニメにも参加していたそうです。
しかしながら、今回のような本当に目立つ役をもらえた事に対しての喜びは、ジェーニャさんが言うように喜びは格段でしょう。
10年かけて、大ヒットアニメのクラーラという大役を得た ジェーニャ さんは、まさに我々に「頑張っていればいつか必ずその時が来る」ということを教えてくれた気がします。
口だけの「頑張っていればいつかは…」という綺麗事ではなく、その言葉を実際に体現して見せた、声優の意地を見た気がしました。
筆者:金剛たけし