あっという間に駆け抜けていく青春時代。
ふと、立ち止まってみればそこは踏切。
踏切で電車を待つまで、つかの間の戦士の休息。
休める場所はここにも無い戦士たちがいるのです!
踏切で待つわずかな時間の中にも、戦いが起きるのです!
踏切が開くまでの間の名勝負を紹介したい。
エロイ真島さん VS チェリー田西くん
「エロイ、エロイよ、真島さん!エロイけど時間には正確だ。いつも同じ時間、同じ踏切で出くわす真島さん」
そんな真島さんのムチムチバディを後ろからマジマジと眺めては、興奮している田西君にとっては真島さんは「エロ厄介」な存在。
「田西いたんだ、気付かなかったわ」つんつん。
「なんだ、このネクタイの結び方、わたしがちゃんとシテやるよ」・・・真島さんのワンサイドゲームでした。
生徒に話しかけたい先生 VS 話しかけられたくない生徒黒部くん
「会話つづける自信ないから、話しかけられたくないです先生」
山間の黒部ダムにちなんだのか、先生がチョイスした言葉が「ヤッホー、黒部ぇ」
このたった一言で、笑いのダム決壊寸前の黒部くん。
「娘に言われてるよ、おっさん、きもいって」など、
さらに畳み掛けてくる「天然テクニシャン」先生に、黒部くんは決壊させられてしまうのでした。
神社に隠れているおじさん VS 女子高生アケミ
とある事情で、踏切横の神社に隠れざるを得ないでいるおじさん。
気持ち悪がりながらも、相談に乗ってくれたアケミに、お礼としてはっさくをあげたい。
どうしても受け取ろうとしないアケミに、
「スクープ!熱愛はっさく!発覚とはっさくを掛けたんだけどねえ」
と駄洒落を飛ばして、はっさくをパス。
思わず受け取ったはっさくを見て、
「船中八策(thank youはっさく)・・・」と呟いてしまうアケミでした。
俳句に傾倒している今の桂詩子 VS 厨二病だった頃の桂詩子
踏切で待つ間、踏切をネタに俳句を考える桂詩子。
俳句の五七五を四捨五入したら十十十だなと、十十十の「トライクロス俳句」を突然思いつき、
「我は邪眼のもち手 ゼルゼバブの使徒なり ひれ伏せ人間ども」
「あの頃の自分」の封印に、失敗した詩子でした。
3分踏切の世界へ
遮断機が上がるまでの時間、葛藤する人たちをとくと見よ。
ただボーっと待ちぼうけしてるだけではない、心模様がそこにある。
文章:kyouei-百百太郎