2019年もあと少しとなり、来年は遂に2020年です。この2010年代が終わろうとするタイミングで、色々なアニメが生まれたこの10年間を振り返ってみようという企画です。
各年の有名・話題アニメから、筆者のお気に入りのアニメまで独断と偏見で代表的な作品をご紹介したいと思います。今回は、2012年度の作品です。
2012年の主な出来事
5月 東京スカイツリー 開業
日本各地で金環日食を観測
10月 山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞受賞
2012年の新語・流行語大賞 「ワイルドだろぉ」 スギちゃん
ソードアート・オンライン
現在も新シリーズのアニメが放送中の超人気タイトルです。国内だけでなく、海外からも大きな人気がある作品ですね。
主人公・キリトがVR技術を搭載したゲームにログインするも、閉じ込められてしまう事件が発生。ゲームの世界で出会ったプレイヤーたちとともに、ゲームクリアを目指します。その後もファンタジーや銃の世界など、色々なジャンルのゲームで活躍するキリトたちの活躍は止まりません。
この作品はVRやARといった先端技術を、エンターテイメント作品に取り入れたことが話題になりました。現在私たちの世界でもこうした技術が普及していますが、作品の世界設定を、現実世界が追いかけるような不思議な状態ですね。
公式サイト:https://www.swordart-online.net/
©2017 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/SAO-A Project / ©2016 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project / ©2014 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAOⅡ Project / ©川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project
氷菓
京都アニメーションによる学園ミステリー作品です。殺人事件のような大掛かりな事件ではなく、日常に潜む何気ないような謎が物語の軸になっています。また事件の謎だけでなく、その裏にあるキャラクターの細やかな心情も、魅力的に描かれています。
「氷菓」という聞きなじみのないタイトルですが、アニメを見てもらえれば、このタイトルに込められたメッセージが分かります。
主人公・奉太郎がヒロイン・えるたちと古典部に入部し、色々な謎を解いていきます。省エネ主義の奉太郎の心境の変化や、えるとの関係性も見どころです。
また、えるの「わたし、気になります」という名言?も有名ですね。
公式サイト:http://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/
(c)米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会
キルミーベイベー
アニメ放送後のパッケージの売り上げがあまりよくなかったにもかかわらず、その後熱心なファンがネット上でPRなどをした結果、放送後に人気が上昇した珍しい作品です。
おバカな女の子・やすなと、「殺し屋」の少女・ソーニャの2人による、独特のかけあいが面白い作品です。またその話数の内容を、そのまま繋げた不思議なタイトルのつけかたをしています。そちらにも注目してみて下さい。
ぶっそうなタイトルなので驚かれる方もいるかもしれませんが、独特の間や声優さんの演技が光る作品です。まだ見たことがない人はぜひ見てもらいたいです。
公式サイト:http://killmebaby.tv/top.html
©カヅホ・芳文社/キルミーベイベー製作委員会
中二病でも恋がしたい!
2012年にアニメ化、その後2期も放送された人気作。2018年にはシリーズ集大成となる劇場版も公開されました。
現在進行形で「中二病」のヒロイン・六花と、元「中二病」の主人公・勇太たちによる、中二病要素を取り入れた学園ラブコメ作品です。中二病という設定をうまくいかした展開や、コメディとシリアスのバランスがよい作品です。
この作品は、六花を演じた声優・内田真礼さんや、OPテーマを担当した人気アニソンシンガー・ZAQさんのブレイクのきっかけにもなりました。
公式サイト:http://www.anime-chu-2.com/tv/
(C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会
ガールズ&パンツァー
2012年のテレビ放送から、2019年現在も「ガールズ&パンツァー 最終章」が公開中の、息の長い作品です。スタッフの戦車への熱意はすさまじく、リアルさを追求した結果、音響面などかなり細部にまでかなりこだわっています。
「女の子×戦車」という、一見なじみそうにない要素を組み合わせた面白い設定、迫力の戦闘シーンなどが話題になりました。
またこの作品は茨城県大洗町が舞台になっており、現実の大洗町でも様々なイベントが開催されています。アニメの聖地巡礼や、町おこしの成功例として、メディアなどで紹介されることも多いですよね。
公式サイト:https://girls-und-panzer-finale.jp/
©GIRLS und PANZER Projekt
アニメは世界を変える!
今回紹介した「ソードアート・オンライン」や「ガールズ&パンツァー」などは、作品が現実世界の技術を変えるきっかけになったり、地域の町おこしに貢献するなど、私たちの生活を大きく変えました。
アニメは見るだけではなく、大げさに言えば世界を変えるもの!。2012年はアニメの可能性を感じさせる年でした。
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この記事のライティング担当:ふきのとう