ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第20話「託された願い」出会いと想いは繋がっていた【感想コラム】

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第20話「託された願い」出会いと想いは繋がっていた【感想コラム】

ヒロトとイヴの真実、後半です。

前回のエピソード↓

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第19話「君がいなければ」イヴとの出会い【感想コラム】

想いのつまった世界

イヴ「私、この世界が好き」

イヴ「作り物だって言われるけど、だからこそ感じる。創った人の想い、鼓動、息吹。とてもあたたかくて、光にあふれている」

ヒロト「そうだよな。ガンプラだけじゃない。この場所だって、誰かの想いがこめられてつくられているんだ」

イヴ「神様だってビルダーなんだよ。ヒロトは好き? この世界」

ヒロト「俺は……俺も好きだよ」

イヴ「よかった。ありがとう、ヒロト」

イヴ(そう、守らないといけないのはこの世界。想いが、願いが生んだ新しい命の可能性)

イヴと出会い、イヴと過ごすの中でゲーム世界にも創った人たちの想いがあると考えるようになったヒロト。
そして、ゲーム世界で産まれた電子生命体であるイヴは、想いと可能性のある世界を想い、その可能性と想いを護ろうとしていました。

世界と想いのために自分を犠牲に

だから、自分を消してほしいと願うイヴ。

ヒロト「なにをいっているんだイヴ」

そこで、ヒロトはイヴの正体を考える。

「私はここで産まれた、ここで生きている」
「私をつくったのはヒロトたちみんなの想い」

イヴにとってはGBNが世界のすべてで。

イヴ「バグが生まれているの。こうしている間にも」

だけどその世界は不安定で、イヴはバグを取り込んで消してきたけれど。
それには限界がありました。

みんなの想いにより命がうまれても、その反動が大きく。

画像引用元:(C) 創通・サンライズ

イヴ「私が巨大なバグになってしまう。そうしたら、GBNは、みんなの、ヒロトと私のGBNは――」

悩む時間すらなく

大切な世界と可能性のため。
そして、大好きなヒロトとの世界を護るため。

イヴ「あの子は、妹には――」

ヒロト「俺に君を殺せと言っているのか」

ヒロト「私は死なない。バグごとデータの海に帰るだけ」

イヴは大切な人にすべてを打ち明け、願いました。

「こうするしか、せめてヒロトの」

ヒロトは拒みましたが、ヒロトとイヴがつくりあげたコアガンダムが動きます。
そして、バグが発生しのまれていくイヴ。

画像引用元:(C) 創通・サンライズ

イヴ「ありがとう」

イヴがのまれる前に、コアガンダムはイヴを貫きました。

イヴ「いつかまた私のような子にあったら、助けてあげて。これからも、誰かのために頑張れるヒロトでいてね」

こうして、消えていくイヴ。
データにかえるだけとはいいますが、ヒロトと共に過ごしたイヴは消滅してしまいました。

第二次有志連合戦の裏で

その後、チャンピオンはエルダイバーのサラの排除を放送します。

ヒロト「エルダイバー……イヴの妹……?」

同じ電子生命体、GBNでうまれたエルダイバーのサラを救おうとするリク。
その存在を知り、サラを排除するチャンピオン側のメンバーとして悩むヒロト。

運命の戦いの日。
増援として参戦するヒロト。

画像引用元:(C) 創通・サンライズ

ヒロト「なにやってんだ、俺」

ヒロトは悩みながら戦いに参加し、リクのガンプラ、GBN、サラへの想いを耳にします。

「サラにいっぱい教えてもらった。一緒に経験した。みんなとの絆、ガンプラとの繋がり。楽しむ気持ち。あきらめないこと。前を向いて進むこと。ガンプラを大好きだってこと。いっぱい感謝している。俺たちの好きが生んだ命がサラなら、俺たちの手でサラを消したりしちゃいけない。自分たちの好きを自分たちで否定したくないから」

「だから、俺たちは俺たちの好きをあきらめない!!」

GBNをこわす可能性のあるバグ・サラか。
サラとGBNを救う道か。

戦うリクとチャンピオン。

ヒロト「何故だ、なんで」

その様子をみながら、ヒロトはリクを撃とうとしましたが、イヴがヒロトに託した想いを思い出し、撃てませんでした。

こうして、人知れず苦しんだヒロトと、イヴとは違い救われたサラ。

すべてを打ち明けて

ヒロト「なぜ、俺には救えなかったんだろう」

そんなトラウマを今の仲間たちに打ち明けるヒロト。

ヒロトはイヴを救えず、そしてイヴのたくしたサラ、GBN、ほかのみんなを助けてほしいという願いさえ果たせず、GBNから逃げていたことを後悔するヒロト。

ヒロト「俺は、最低の……」

画像引用元:(C) 創通・サンライズ

ヒロト「俺なんかが、人のためになれるかなんて」

メイは、一人苦しむヒロトを抱きしめました。

メイ「我慢するな。泣きたいなら、好きなだけ泣けばいい」

これまでの想いのすべてを吐き出し、そのうえで受け入れられ、ヒロトはようやくみんなの前で声を出し泣きました。

イヴとの出会いと想いは繋がっていた

そして、ヒロトは自分がビルドダイバーズじゃないことをフレディに説明しましたが

フレディ「僕にとってのビルドダイバーズはここにいるみなさんです」

過去はどうあれ、フレディにとって、村のみんなにとって、ヒロトたちは救世主であり、何度も助けられていたのです。

ヒロトはイヴの願いをきいていなかったわけではなかったのでした。

カザミ「俺も、俺たちだって、お前がいたから変われたんだ」
メイ「エルダイバーとして私が生まれることが出来たのは、お前の選択があったからだ」

メイ「お前とイヴの繋いだ想いが、私を生み、エルドラのために戦いたいという私の想いをかなえてくれている」

ヒロト「そうか。繋がっているんだ。人の想いも、願いも。命も、すべて。だから、君はいるんだ。俺の、みんなの近くに」

そして、襲撃してくる敵。
ゼルトザームをあやつるシドー・マサキもまた苦しみ、あらがおうとしていました。

画像引用元:(C) 創通・サンライズ

世界とヒロインをすくったリクと。

救えなかったヒロト。

だけど、ヒロトは新しい仲間たちと出会い、イヴの想った世界に生きる人々を助けていました。
それは、イヴとヒロトの出会いと想いが繋いだ結果でした。

というわけで、イヴの愛する世界と今の仲間たちのため戦うヒロト。
ようやく主人公になったという感じですが……

やっぱりこの話をやるのが遅かったんですよね。

尺の問題もありますけど、

ヒロトとイヴが過ごした時間

消えるイヴとたくした想い

ヒロトが再び立ち上がる

この流れを時系列通りもっと早く描いていれば、前半の印象もかわったはず。

そして、イヴですが。

せめて愛する者に消してもらいたい。
その気持ちはわかりますが、イヴは残された者たちのことを想うようで、自分が消えた後のヒロトの気持ちのことは考えていなかったのか。

あるいは、考えたけれどそれでも選択したのか。

ヒロトとしても、突然告白されいきなり選択を迫られ、悩み・他の方法を考える時間もなかったわけで。
悩む時間すら与えず、ギリギリになって打ち明けるイヴのやり方は、残酷な手段でもありますね。

それを踏まえると、出番の多さを抜きにしても、マイヤ姉さんの方が好感をもてるし、ヒロインらしいキャラクターな気がします。

なにを考えているのかいまいちわからない主人公と、回想にしか登場せず感情移入しにくいヒロイン。
という流れになってしまっていたので、カザミとマイヤ姉さんの方が主人公・ヒロインらしく感じてしまうんですよね。

ここからの数話は盛り上がりそうですが、もうヒナタちゃんの存在意義が……。

 

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