前回のブラクロ
海底神殿。
チャーミーパイセンの新料理
前回、さらに強くなることを誓ったノエル。一方、チャーミーパイセンもまた強くなろうとしていました。
アスタ「これが……」
ノエル「食べるだけで魔力が爆発的に増強される料理」
アスタたちはチャーミーパイセンのつくった新しい料理を食べていました。
マグナ「おめぇは魔力がねえから食ってもかわらねえだろ」
アスタ「もしかしたらアンチ魔力が増えるかもしれないじゃないっすか!」
しかしいざ食すと。
マグナ「なんだこれーーーー!」
ラック「あははははたのしーーーっ!」
食べた者は暴走していまい。
チャーミー「だめだ、こんな料理じゃ……そうだ、あの人に」
そこで、チャーミーパイセンは魔法騎士団本部にいるジャーモ料理長へと会いに行きました。
ジャーモ料理長
チャーミーパイセンは頭を下げて、
ジャーモ「よーし、わかった」
と弟子入り。
チャーミー「ただ魔力が回復する料理なら私の魔法でつくれます。ですけど、今必要なのは仲間たちの魔力を爆発的に増強させる料理なんです!」
ジャーモ「なるほど。そりゃ並大抵のことじゃねぇな」
チャーミーパイセンが仲間のために作りたいのは、魔力をアップさせる料理。
悪魔との戦いに備え、みんなを強くする料理をつくりたいと思っていました。
こうして、フライパンの素振りによる体力づくり、未知なる食材の調達、と厳しい特訓をこなすチャーミーパイセン。
ジャーモ「お前が自分自身を極限にまで鍛えてこそ、羊のコックさん、ひいてはちんちくりん。お前自身が魔力増強料理を自分のものにできるのだ!」
崖をのぼり、海に潜り、雪原で猛獣と戦い、ついに未知の食材を集めきりました。
魔神料理
アスタ「これが本当の魔力増強料理……」
マグナ「おいおい、なんだこりゃ」
再び完成した料理。
しかし、そのグロさに手を付けようとしないみんな。
アスタとジャーモだけが、チャーミーパイセンの気持ちを考え食べてほしいと言います。
ところが、料理が怪物化し、暴走。
フィンラルのとっさの判断で脱出に成功しますが、料理の怪物はアジトの外までおいかけてきます。
ジャーモ「あれは魔神料理!」
いわく、チャーミーパイセンの強い想いが料理に命を与え、暴走させたのだとか。
フィンラル「魔力が、もってかれる……」
ジャーモ「自分自身の魔力を高めるために、周囲の魔力を吸収しているんだ」
やっかいな怪物ですが、それでもチャーミーパイセンがみんなのためにつくってくれた料理。
アスタはアンチ魔法で料理を倒すことに抵抗を覚えます。
チャーミー「アスタくん、お願いやっつけて」
アスタ「……はい」
けれど、チャーミーパイセンの想いを受けて。
アスタ「チャーミーパイセンの料理は、全部俺がたいらげます!!」
アスタは倒すのではなく料理を食べることにしました。
魔神料理にくらいつくアスタをみて、同じく食いかかるラックとマグナ。フィンラルもまきこまれて、なんとか料理を完食させたアスタたち。
ヤミ「で、あんただれ?」
しれっと混ざっているジャーモ。
大切なこと
そして、アスタは気づきます。
魔力を増強させるという想いばかりで、いつものチャーミーパイセンが込めていた”食べる人を喜ばせる”という想いがかけていることに。
ジャーモ「俺たちは料理人にとって、最も大切なことを忘れていたのかもしれない」
こうして、特訓をし直すチャーミーパイセンでした。
ゴードンの山籠もり
そして。
ぼくは弱くなったのかもしれない。
ある日ゴードンは考えました。
ゴードン「親友というここちよいぬるま湯につかっていてはだめだ」
ゴードン「僕はもう一度孤独にならないといけない」
友達がいなかった頃の、尖っていた自分。
そのころの強さを取り戻そうと、書置きを残し一人森にこもるゴードン。
しかし、食料を獣に奪われ、魔獣にも襲われ、しかも得意の毒の魔法は通じず。
なんとか逃げ出し、遭難するゴードン。
森を放浪する中、ゴードンはみんなとの思い出を振り返ります。
ちゃんと、みんなと打ち解け楽しくやっていたゴードン。
ゴードン「孤独がこんなにつらいなんて。黒の暴牛にはいるまでは、それが当然だったのに」
再び魔獣に襲われ、「もうだめだ」と絶体絶命の中ゴードンは気づきました。
ゴードン「やっとわかったよ。必要なのは孤独じゃなかったんだ」
仲間を想い、仲間のために力を発揮するゴードン。
ゴードン「ぼくは非のない君たちに危害を……」
ゴードンは魔獣を倒すのではなく、和解する道を選びました。
ゴードン「君たちもクローバー王国に住む僕の仲間、いや、親友なのだから」
こうして、魔獣と打ち解けまた友達が増えたゴードン。
魔法が効かないのは、ゴードンが弱くなったのではなく、魔獣たちに毒魔法の耐性があるからでした。
魔獣に道を教わり、アジトに帰還するゴードン。
しかし、みんながいません。
仲間たちは自分を探してくれている。
そう考え、今度は自分が仲間を探そうとするゴードンでしたが。
ヤミ団長は激安企画中のレストランで勅滋を楽しみ、ゴードンの書置きには気づいていないだけなのでした。
ゴードンがメインの回は癒し回ですね。
着実に友達を増やしていっているゴードン。しかし、パパから魔法を教わっているんじゃなかったんですかね。
ゴードンが魔法を教わっているエピソードもみたいところです。