2017年の10月から放送されていた『ブラッククローバー』のアニメが、ついに最終回を迎えました。
とはいえブラクロの原作は6周年を突破し、アニメの方も映画化が決まっています。一旦は放送が終了となりましたけれど、ブラクロはまだまだ続きます。
そこで、ブラクロアニメ3年半を振り返りつつ、今後の展開についてまとめていきます。
https://twitter.com/BlackClover_EN/status/1369392589233881092
ブラクロの魅力
『ブラッククローバー』は「週刊少年ジャンプ」にて連載中の王道系ファンタジー漫画です。
その魅力を一言で言い表すならば、「どこまでも王道であること」でしょうか。
最近の主人公は漫画にしろアニメにしろ、「明るく」「行動力があり」「優しい」というタイプが多いですね。
けれども、近年しているヒットしているジャンプ作品の中には『鬼滅の刃』『呪術廻戦』のように、ストーリーそのものは暗い要素も含むものが多いですよね。
それが悪いのではなく、そういう作品が多い中で、安心できるド直球の王道を貫いているのがブラクロの魅力です。
さらに掘り下げるならば
・キャラを魅せるのがうまい
ブラクロでは、特定のキャラを掘り下げるために、別のキャラの扱いを下げるようなことがありません。
そして、キャラ1人1人の魅せ方、盛り上げ方がうまいです。
・ライバル関係が心地いい
ブラクロといえば、やはりアスタとユノの関係。
互いを信じ、一方が限界を超えればもう一方も限界を超える。この高め合うライバル関係も魅力です。
ブラクロは主人公×ヒロインではなく、アスタとユノというライバル関係を主軸に置いているのが魅力ですね。
ヒロインであるノエルも、戦友でライバルであるもう1人の主人公的存在ですし。
このライバル関係が素敵です。
その他にも
・テンポのよさ(アニメ序盤はテンポがちょっと悪いですが)
・迫力のあるバトル(アニメは作画の良い悪いの差が大きいですが)
・創りこまれた世界観と設定
ブラクロはストーリーそのものはわかりやすい王道ですが、伏線がきちんと張られています。
・期待を裏切らない
ブラクロは各キャラを掘り下げるのが上手ですが、キメるべき場所ではちゃんと主人公のアスタがキメてくれるという、王道ゆえの安心感があります。
また、設定が作りこまれているので、「このキャラとキャラが組んだらどうなる?」「この設定はこういかせそう」などの妄想がしやすく、そしてそのようにファンが望んだことを描いてくれるという、期待を裏切らないストーリー展開もあります。
ブラクロはどこまでも王道を貫くけれど、それでいて面白いのだから凄い!
その面白い理由が↑のような感じですね。
そんなブラクロ、実は海外版アニメ公式アカウントのフォロワー数が日本アカウントより多いんです。
Other shonen mentors: *Symbolically passing the torch to the next generation.*
Yami: "Hold my sword." pic.twitter.com/mtWlqhwzWj
— ♣️ BLACK CLOVER ♣️ (@BlackClover_EN) March 10, 2021
とある国では公式配信の動画再生数が1本で2000万回再生を超えていたり、80を超える国で配信ランキング上位にいたり。
日本では『鬼滅の刃』『呪術廻戦』が目立ちますが、実は海外でもの凄い人気なんです。
振り返るブラクロアニメの3年半
さてさて。そんな『ブラッククローバー』のアニメ3年半ですが……
各エピソードをアスタ中心で大雑把に振り返ると、このようになります。
アスタが魔法騎士団に入る。
ダンジョンの攻略で、ダイヤモンド王国のマルスと遭遇する。
王都をテロ組織「白夜の魔眼」に襲撃される。
「白夜の魔眼」幹部たちと遭遇する。
海底神殿で「白夜の魔眼」幹部のヴェットと対決する。
その戦いで腕に呪いを受ける。
呪いをなおすべく、「魔女の森」へ。
そこでダイヤモンド王国のラドロス、「白夜の魔眼」のファナと対決。
はじめて悪魔の力を使い、ブラック化。
「白夜の魔眼」アジトを攻める選抜隊を決めるトーナメントに参加。
「白夜の魔眼」アジトを襲撃するも、転生魔法が発動し仲間たちの体がエルフに乗っ取られる。
黒幕である言霊悪魔と対決。
アスタも悪魔憑きであることから断罪されかけ、無実を証明するべく他悪魔の存在を求め調査。
ハート王国に行きつき、そこで悪魔メギキュラとスペード王国のことを知る。
悪魔メギキュラとスペード王国の侵略に対抗するべく、半年間修業をする。
ブラッククローバー 130~157話(アニオリ修業編まとめ)「ハート王国共闘編」に備えてブラクロアニメをおさらい【総括】
スペード王国勢力との対決。
https://twitter.com/BlackClover_EN/status/1370106446436655104
映画に向けて スペード編まとめと今後の見どころ
アニメではスペード王国編の途中までしか描かれませんでしたが、原作はまだまだ続いていきます。
アニメも原作に追いついたゆえの中断だと思われますので、続きは映画か、そのあとにあるであろう放送再開で描かれることでしょう。
そこで、ここまでのスペード編のおさらいをしておきます。
敵は「漆黒の三極性」と名乗る”最上級悪魔の力を持つ”3人の悪魔憑き
・呪符魔法(悪魔メギキュラ)が憑く血液魔法のヴァニカ
・空間魔法の最上級悪魔が憑く骨魔法のゼノン
・重力魔法(悪魔ルチフェロ)が憑く肉体魔法のダンテ
目的はクリフォトの樹降臨の儀式を行い、冥府の門を開くこと
敵の目的は冥府の門を開くこと。
そのために行う「クリフォトの樹降臨の儀式」では、ヤミ団長・ヴァンジャンス団長をいけにえにします。
10体の最上級悪魔
クリフォトの樹降臨の儀式では、7日かけて7つの門を開けていきます。
門の先には10体の悪魔が点在していて、上の階層の悪魔は「漆黒の三極性」レベル、下にいくほど強くなり、最下層はダンテに憑く最上級悪魔「ルチフェロ」がいます。
※メギキュラ、ゼノンの悪魔も「クリフォトの樹」7つの階層のどこかに所属。
スペード王国への反撃
ルチフェロが降臨すると2人の団長は死に、世界も終わるとされています。
儀式は3日後に行われるので、アスタたちはそれまでに救出メンバーを集め、反撃に出る予定です。
切り札はアスタ
最上級悪魔たちを倒す切り札となるのは、アンチ魔法を有するアスタ。
アスタは現在、アンチ魔法の悪魔リーベと組み、「黒の暴牛」副団長のナハトと修業中。
一度は敗北したユノも新しい力を身に着け、ノエルもまたパトリたちエルフ組と修業をして、究極魔法を習得中。
という感じですね。
※ここから先、少しネタバレを含みます。
原作未読の方は要注意。
↓↓
この続きは発売したばかりの原作コミックス28巻で読むことが出来ます。
面白いアニメをありがとう
というわけで、3年半の放送に一区切りがついたブラクロのアニメ。
普段の作画こそ安定しなかったものの、キメるべき回ではアスタのように作画に気合が入っていましたし、OPはどれもかっこよかったし、熱く面白く、3年半の間毎週毎週最高の火曜日をお届けしてくれました。
OPENING 13 ♠️ Grandeur by #SnowMan! pic.twitter.com/BM4ErY5ltr
— ♣️ BLACK CLOVER ♣️ (@BlackClover_EN) January 5, 2021
とくに好きな回は、アスタが初めてブラック化した第63話「何でも無い」。
この時のアスタのセリフ、
「蹴落としてきたお前より!
高めあったオレの方が強い!!」
これですよね!
実は原作では、「蹴落としてきたお前より」の部分がないのでアニメによるアレンジセリフなのですが、実にブラクロらしい熱いセリフです。
高め合うライバルがブラクロの魅力だと言いました。
それを表しているのがこのセリフなんですよね。
あとは第100話「オマエには負けない」。
「ユノはオレの!」「アスタはオレの!」
「「ライバルだ!!」
このセリフ!!
倒すべき相手を前にライバル同士が共闘しつつも、互いに張り合うこのシーン。
熱すぎる!!
これもブラクロの高め合うライバルの良さを現したセリフですね。
とまあ、数々の名シーンも描いてくれたアニメ。製作スタッフの皆さん、お疲れ様です。そして、今後も最高のアニメの制作をよろしくお願いします。
映画は放送の続きになるのか、はたまたオリジナルになるのか。まだわかりませんが、楽しみです。